お多福桜の謎
江戸時代の前期以降に植えられたらしいこの桜は樹高が低い(せいぜい3メートルほど)のが最大の特徴で、原因は謎とされてきました。地下に岩盤があるので根が張れないからなどの説があり、一昨年、千葉大学と住友林業が初めて土壌などの科学調査を行いました。
結果は推測と大きく違うものではなかったようです。岩盤はなかったものの粘土層があり、この上に盛り土をして桜が植えられているため、この粘土層が根の成長を妨げ、木の生育にも影響を及ぼしているということでした。意図したことなのかどうか知る由もありませんが、粘土層が植木鉢のような環境を作り、言うなれば御室桜は桜の盆栽だったということのようです。
東京から日帰りで見に来たこともある御室桜。仁和寺での花見は花の雲の中にいるような感じがします。花は八重咲きのものが多く葉も一緒に出てくるので、ソメイヨシノなどと比べれば大変「濃いー!」です。先週は全国的に夏のような陽気となり、京都の桜は一気に咲き終わってしまったような気がします。そして御室桜ももう散り始めているそうです。
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