イカスミラーメン?
とは言っても向かう先には店が2軒。片やスープが醤油味、もう一方は豚骨味だそうです。醤油味の店の名は新福菜館で「中華そば」専門店。豚骨味の方は第一旭と言い、こちらは「ラーメン」専門店(何が違うんだ?)。どちらも有名チェーン店の本店のようで、高倉塩小路を下がったところにあります。JR京都駅から徒歩数分の距離ですが、駅裏然としてさびれた感じのする場所です。
それにしてもどういう経緯でこうなったのかは知りませんが、なにも隣同士にならなくてもと思わせるような店の出し方。先に出した方の店は、後から出した方を「なんという嫌がらせ!」と思ったかどうかも知りませんが、ともかく豚骨スープ=コッテリ系という先入観があって暑い時には気が向かないので、今回は新福菜館の醤油味にしました。
店はひっきりなしの来客。定番らしい650円の中華そば(並)を頼むと、程なく出てきたものが冒頭の写真。隣の客は使い込んで味と色が染み込み、吉田健一 * が見たら喜びそうな丼で食べていました。麺はストレート。薄切りとは言え沢山のチャーシューが載っているので、チャーシュー麺と言ってもよさそうです。スープの色が黒いのは濃口醤油の色をそのまま生かしているからのようですが、味を求めた結果、黒くなったのか、話題性を狙って黒くしたのかは不明です。
どちらにしても見かけと違ってしょっぱくはなく、京都に来て初めてうまいと言えるラーメン(正しくは中華そば)に出会えました。惜しむらくは見た目もうまそうであって欲しかったこと。さらに個人的な好みを言えば、葱をもっと山盛りにして〜
* 吉田健一:1912‐1977.吉田茂元首相の長男で作家・評論家・英文学者.食通にして酒好き. 麻生太郎まだ総理の母方の伯父
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