大悲閣千光寺
斎宮行列(前記事)が終わった後、保津川の右岸の道を当てもなく上流へ向かいました。景色を眺め写真を撮りながら歩いて行くと、前を歩いていた若い女性の二人連れの「行ける所まで行ってみよう!」という話し声。「それもそうだな」と胸の内で賛同し、更に先へ行ってみることにしました。
天龍寺裏の亀山公園の展望台からは左上の写真のような光景が見られます。そこへ行くといつも保津川の対岸の山腹に見える建物が気になっていました。でも大悲閣という寺であることしか分からず、殊更それ以上の興味をそそられることもありませんでした。それにしても相当怖そうな所に建っていますね。(上の写真2点は昨年撮影)
そして今回の道の行き着く先がこの大悲閣(正しくは嵐山大悲閣千光寺)だったのです。この寺についてはほとんど何も知らないので、沢山の写真と簡単な説明で御茶を濁します。要は角倉了以(すみのくらりょうい)* が建てた寺です(←簡単過ぎ!)。
* 角倉了以:1554〜1614. 京都嵯峨の出身。安土桃山〜江戸時代初期の豪商で土木家。朱印船で特に今のベトナムあたりと貿易した.理数系が得意で?大堰川(おおいがわ≒保津川)や富士川、天竜川、高瀬川を開削した.言うなれば「水運の父」.亀山公園に像がある.
ご存知トロッコ列車。1度だけ乗ったことがありますが、走行音がかなりうるさい。
大悲閣への上り口(左)と解説の駒札(右)。
亀山公園の展望台から見える建物(客殿)からの光景。寺側は「絶景」としていますが市街地は大分遠い。主なところでは比叡山、大文字の火床、仁和寺五重塔、双ヶ丘、清水寺、ほとんど木の枝に隠れた京都タワーなどが見えます。絶景かどうかは実際に見てご判断下さい。(脱線:私に取っての京都の絶景は、昔、上空を飛行中の機内から見た光景です。京都御苑や碁盤の目状の街並みがとても美しく、地図と同じだ!?と本末転倒な感動をしたことがありました)
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