奈良漬
そこで一昨日(4日)、3日間に渡る落慶法要を終え、10年ぶりに姿を見せた唐招提寺の金堂の拝観に行って来ました。私は特に仏像好きというわけではありませんが、唐招提寺の盧舎那仏と東寺の薬師如来像はなぜか好きなのです。でも唐招提寺の高さが3メートルを超える薬師如来と、特に5メートルを超える千手観音像は怖いです。余りの大きさと、どちらも立像なので今にも動き出しそうな気がして、見るたびにドキッ!とするのです。
鑑真和上御廟を含む拝観コースを1時間ほどかけて回った後、天気が良いので予定を変更し、薬師寺の西にある大池に向かうことにしました。ここの西岸は薬師寺の遠景の撮影ポイントなのです。昨年来た時は天気が悪かったので、今回は撮り直しの積りでした。
ところが思った通り、一足遅れになってしまいました。寺の東塔が今年から10年がかりの解体修理に入るため、既に足場を組む工事が始まっていたのです。そう言う訳で右上の写真のような光景は今後10年間見られなくなってしまいました。
この後は正倉院展に行く予定でした。同展はオータムレイトと称して、午後4時30分以降は観覧料が割引になります(一般1000円が700円。記念品付き)。それまでは大分時間があったので、薬師寺に寄ることにしました。
電車で行くと薬師寺はいつも駅に近い裏口から入ることになりますが、今回は初めて表(南門)から入りました。気にしていながらこれまで行くことがなかったのですが、ようやく南門の外にある休ヶ岡八幡宮を拝観することが出来ました。この神社は薬師寺の鎮守で、ここに祀られる八幡三神は神仏習合によって現われた神々であり、これらの像(僧形八幡神像と神功皇后(じんぐうこうごう)像、仲津姫命(なかつひめのみこと)像)は平安時代の作で国宝です(像は普段は見られません)。
奈良にはまだまだ行きたい所、見たい物が沢山あります。日がとっぷり暮れた中、博物館本館と興福寺五重塔のライトアップを見ながら帰って来ました。
で、漬物の話はどうなったかって? その話はもう済みました。ここまで書いてきたように、私が奈良漬になってしまったのです。
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