京都府立 堂本印象美術館

公開日 : 2010年02月12日
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「印象」という普通名詞を固有名詞にして独り占めにしてしまったような感のある名前に馴染めず、また沢山のレリーフを施された白い建物が周りから浮いているような気がして、これまでこの美術館に入ってみようという気になれませんでした。しかし地球の歩き方ムック『京都の歩き方』でも薦めているので(99ページ。おすすめアートスポットガイド)、ここはとにかく行ってみようということで、ビショビショと冷たい雨が降り続く昨日(11日)、京都府立堂本印象美術館を訪れました(入館料:一般500円)。そして印象に対する印象が大きく変わりました。

美術館の場所は北区の立命館大学正門の真向かいです。系統番号が何番でも、とにかく市バスの「立命館大学」行きに乗りさえすれば、終点なので間違えずに行くことができます。

ところで堂本印象って誰なんや?とおっしゃる方もおいでかと思いますので簡単にご説明しますと、1891年(明治24年)に京都に生まれ、1975年(昭和50年)に亡くなった日本画家で、文化勲章の受章者です。本名は三之助。代表作として木華開耶媛(このはなさくやひめ)や交響などが挙げられますが、具象画から晩年の抽象画に至るまで作風は幅広く、絵画だけでなく寺社の障壁画、工芸作品なども沢山残しており、美術館自体も本人のデザインです。館は数多くの作品とともに1991年(平成3年)に京都府に寄贈され、翌年、京都府立堂本印象美術館として開館されました。なお館の管理・運営は向かいのよしみ?で学校法人立命館が行っています(指定管理者制度による)。

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ステンドグラスが展示された中二階のロビーは居心地がよく、サロンでは豪華で座り心地の良い椅子に座って印象を紹介する映像をみることができます。またサロンの窓からは道を隔てた東側に、美術館と対照的な純和風建築の印象の旧居を見下ろすことができます。

行く前の下調べで、同館のウェブサイトでも見ることができる1924年の「坂」が私の気に入りの作品になりました。何かしら懐かしさを感じる作品ですが、今回の展示にはありませんでした。次回の企画(「風光の煌き‐日本・中国・ヨーロッパ」3月12日〜6月13日)で展示されるので、また行くのが楽しみです。同館のサイトを是非見て下さい。沢山の作品が見られます。

ついでの話ですが、同館の前を走る道路は、金閣寺前から仁和寺までの間が「きぬかけの路(みち)」と呼ばれ、全長2.5キロメートルほどの散策路になっていますが、イメージにそぐわないほど車がビュンビュン飛ばして行きます。カーブが多く高低差も大きいので見通しの悪い場所が少なくありません。車が見えないからといって横断歩道以外の場所で横断するのは大変危険です。絶対禁止ですよ。

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