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日本国内/京都特派員ブログ 旧特派員 韮澤 成行

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2010年3月31日

寧楽の京師は咲く花の…


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寧楽の京師は咲く花の…

%93%DE%97%C7%8C%F6%89%80%82%CC%8D%F72010.jpg 興福寺国宝館リニューアルオープンの広告が連日、新聞に掲載されています。また、5月中旬から東大寺法華堂の拝観ができなくなります。そんなことで昨日、奈良へ出かけました。奈良公園の桜はもう花見ができるほど咲いていますが、気温は冬でした。

《興福寺国宝館》
%8B%BB%95%9F%8E%9B%8D%91%95%F3%8A%D92010.jpg 興福寺国宝館の外観はこれまで通りですが、内部は見違えるほどの変わりようです。ついでに?拝観料も100円アップの600円(一般)となりました。以前はいかにも博物館然とした垢抜けしない展示の仕方でしたが、今は数々の国宝・重文の仏像彫刻を新しいレイアウトと照明で拝観することができるようになり、寺というよりモダンな美術館かブランドショップに入ったような感じさえしました。(ちょっと言い過ぎ?)
当館はかつて食堂(じきどう)があった場所に建てられ、本尊の千手観音像が当館の主ですが、人気の面では向かい合って立つことになった阿修羅像が主役です。ご本尊は阿修羅を「小癪な奴!」と思っているかどうかは知りませんが…


私にとってうれしいのは十大弟子像と八部衆像を同時に、しかもガラス越しにではなく、いつでも見られるようになったこと。トイレも新設され、うっかり「100円程度の値上げでいいの?」と思わせられてしまいそうな充実ぶりでした。


《東大寺法華堂》
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一般に三月堂と呼ばれる東大寺の法華堂は二つの建物(正堂と礼(らい)堂)から成り、仏像を安置する正堂部分は天平時代(710〜794年)の740〜747年に創建された東大寺最古の建物で、木造建築としては法隆寺の金堂に次ぐ国内で2番目に古いものとか…(礼堂(左上写真の右半分と右上写真)は鎌倉時代初期の創建)。堂内の16体の仏像の内の14体も天平時代の作で、鎌倉時代の作になる2体を含むすべてが国宝・重文で、まさに東大寺の宝石箱のような建物です。


たまたま係員の解説を聞くことができましたが、外より冷える堂内で、30分以上も話を聞くのは、正直、早く終わって欲しいと思ったくらい辛かったです。でも聞かずに拝観するのとは大きな違いがあり、我慢してでも聞いて良かったという思いがしました。


須弥壇(しゅみだん)と仏像修復のため法華堂は5月15日から7月31日まで入堂できなくなります。8月1日からは礼堂には入ることができるようになりますが、拝観できる仏像は予定では日光・月光菩薩像など7体のみとなり、来年10月以降、元々居候であったらしい日光・月光両菩薩と弁財天、吉祥天の4体は現在建設中の施設(東大寺総合文化センター)に安置されることになります。このため16体が揃った状態で拝観できるのは5月14日が最後です。詳しくはこちら 。見るなら急げ!

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2010年3月31日
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      韮澤 成行
      東京の出版社を退職後、京都に転居。これまでは本の中の話でしかなかった歴史上の出来事が、ここには形跡とは言え今も身近に数多く残っており、現在も遠い過去もいつも並存しているような気がしています。京都には平安時代の初めに実在した人物が、ある寺の井戸から毎夜、冥界に通ったという言い伝えがあります。私も千年昔に行き来できるタイムトンネルを見つけたいと思っています。

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