平安京に向かいます ‐エピローグ‐

公開日 : 2010年11月25日
最終更新 :

京都は今、紅葉が真っ盛りです。でも今年はもう見に行けません。と言うのは...

木戸考允碑.jpg

記事には書きませんでしたが、昨年4月に京都一周トレイル東山コースを歩いたのにはもう一つの目的がありました。トレイルのガイドブック『京都北山から ―自然・文化・人―』(ナカニシヤ出版)に「標識No.19を5分ほど直進すると明治の元勲「桂小五郎」、後の「木戸考允」の巨大な碑が立っている。隠れた遺跡だ。」という記述があります。井上馨の石碑については書きましたが、「巨大な」の言葉に引かれ、こちらも是非見てみたかったのです。

木戸の石碑.jpg

ところが途中で道はなくなり、枯れた落ち葉がぶ厚く積もった山の斜面を下り始めてしまったのです。こんな斜面にあるはずはない。もう撤去されてしまったのか? などと考え、納得のいかないまま引き返し始めると、それは小道から奥まった所に「ここだよ、ここ!」と言わんばかりに真っ黒な姿でヌッと立っていました。ちょっと不気味な感じがしました。

草木に囲まれて見えなかったので、最初はすぐ手前の広場だったような場所で引き返していたのです。その先まで行った2度目も、石碑は振り向かないと気が付かない場所にあったので、結局、戻って来るまで見つけられなかったのです。

木戸石碑(裏).jpg

その後Googleマップの航空写真で捜してみると、石碑をはっきり確認することができました。ところがその先にもう一つ得体の知れないものが写っています。確かその付近まで行ったのですが気がつきませんでした。それは四角い井戸のように見えます。こんな山中に井戸?ひょっとしたら探し求めているタイムトンネルの入口?(左上のプロフィール参照) そこが別の時空への入口なら1200年前の平安京の創生期に行けるかもしれません。

そんなわけで明日、夜が明けたら出発します。季節が同じなら、今年の紅葉見物は平安京で、ということになりそうです。でも、タイムワープに失敗したら現代には戻って来れないかもしれません。ですからここでひとまずお別れです。お陰さまで当ブログは何とか3年以上続けることができました。長い間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。きっとまたお目にかかれることを信じて、では行ってきます。

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