平安神宮の紅枝垂れ桜
岡崎の平安神宮です。
平安神宮の歴史は、1868年 日本の首都が東京に移り・・・・
京の都は、首都でなくなりました。
首都が移転した頃は 人口も減り 京都は 深刻な危機を 迎えていました。
この街を 再び 魅力ある街にする為に・・・平安朝時代が、浮かび上がって来る
神宮を建てる計画が持ち上がりました。そして出来上がったのが 平安神宮でした。
その建設に掛かる費用は、国の お金でなく 京都市民を中心とした寄付金と
全国からの寄付金によるものでした。
大極殿に向かって 右は蒼龍楼で 左は白虎楼・・・・・
この名は 風水の四神の神から 来ている名前と聞きます。
桜の季節・・・平安神宮では 桜と音楽を楽しむ夕べ・・・・・・・・・・
『紅しだれコンサート』が 神苑にて 行われています。
紅しだれコンサートは 毎年春の 四日間限定で 夕方 18:15~21:00の時間
開催されています。
夕方の平安神宮前には 沢山の方が 集まっておられました。
開園と共に 平安神宮の庭園・・・神苑に 入って行きました。
おおっ 素晴らしい桜が咲いています。
平安神宮の桜は 小説家 谷崎潤一郎さんが、小説「細雪」のなかで
"紅の雲のよう"と 形容した桜です。
ここの 枝垂れ桜・・・・色は紅色・・・・花は八重です。
艶やかであり・・・・とても繊細な桜です。
谷崎潤一郎さんは 『細雪』の中で、このサクラの事を
「忽ち夕空に ひろがっている紅の雲」と表現し・・・
「一年待ち続けた」と言う 情緒豊かな言葉で、表わされていました。
東神苑の舞台では、音楽が 演奏されていました。
この夜 ヴァイオリンの 素晴らしい音色は 神苑に渡っていました。
水面に映える 紅枝垂れ桜と 音楽が織り成す 素晴らしい春の宵でした。
庭園に流れる ヴァイオリンの音色は 優しく
栖鳳池(せいほういけ)の 水面から夜空へと 響いていました。
桜・・・・自然に咲く桜は、鳥や虫達に 花粉を運んで来てもらいますから
上を向いて咲いていますが・・・・・ここの紅枝垂れ桜は 下を向いて咲いています。
それは 人の手で交配され、育てられた桜ですから、下を向いて咲いています。
咲いた桜は それぞれに 人の顔の 方向を向いて 咲いています。
小説家 谷崎潤一郎さんが「一年待ち続けた」と言う 紅枝垂れ桜・・・・・
この夜も 素晴らしい音楽と共に 綺麗な桜の世界を 見せてくれていました。
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。