送り火
十六日の京都は、お盆の行事が 市内のアチコチで 行われた日でした。
夜は、七時位から八時半位まで 送り火が 行われていました。
交通規制があり 思う様に 動けない夜ですが 何ヶ所かを 巡って来ました。
まずは 嵐山・渡月橋畔で行われた『嵐山万灯流し』です。
渡月橋の畔には、沢山の方が来られていました。
嵐山の『万灯流し』は、昭和22年から 戦没者の霊を慰める為に始まり
今に至っています。
橋を渡って対岸からです。
流れる灯篭の灯りは 一本の 光の線の様に写っています。
時計を見ると 夜七時半でした。
嵐山から 裏道を走り、嵯峨・広沢の池へと向かいました。
広沢池の灯籠流しです。
赤・白・黄・青・紫 五色の灯籠が、広沢池に 浮かんでいました。
風が 少しあったのか 西岸の方に 灯籠は 流れていました。
時計は八時になりました。五山の送り火の時間です。
再び裏道から、清滝道へと向かいました。
清滝道は、嵐山から清滝に続く道です。市内では かなり奥まった所にあり
五山の送り火の「大文字」「左大文字」「船形」「妙」「法」の火は 見えません。
そのかわり「鳥居形」の送り火が とても 間近で見られます。
八時二十分過ぎ・・・・鳥居形が 燃え上がり始めました。
鳥居形が、点火される鳥居本の名は 愛宕山への参道にある鳥居が
由来となっています。
そこから 送り火の、鳥居の字形になったのではないかと 伝わっています。
五山の中で 唯一西山に位置し、高度も低いために 市内各地から見るのは
難しいものの、五山の送り火の中でも 最も勇壮で美しいと言われる送り火です。
「鳥居形」が燃え上がる この山の名は 曼荼羅山です。
字の大きさは、縦76m 横72mです。
今年の五山の送り火は、いろいろありましたが・・・夜空に届けと
炎は、燃え上がっていました。
十六日 送り火の夜でした。
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
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