糸桜

公開日 : 2013年03月22日
最終更新 :
筆者 : Akio

桜の開花が、例年に比べて早いと言うニュースが流れていますが、

京都の桜も例年に比べて早くなっている様です。

京都新聞の記事には、「足早に迫る桜前線に合わせ、夜桜のライトアップの開始を

前倒しする動きがある一方、日程を変更できない催しもあり、関係者は

「少しでも開花が遅れてほしい」と気をもんでいる。」と・・・・載っていました。

桜の早い開花で、東寺の夜桜ライトアップも29日からの予定でしたが、

23日に早めて行われるそうです。

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御所に咲く糸桜を見に行きました。

御所には沢山の桜が咲きますが 糸桜は、御所に咲く桜の中で 一番早く咲きます。

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糸桜の咲く場所は、京都御苑の北側、今出川御門を入って すぐの

近衛家邸宅の跡地です。

糸桜は、古くから有名な桜で・・・・・・・・

「春の雨に 糸くりかけて 庭の面は みだれあひたる花の色かな」 と・・・歌にも 

詠まれている桜です。

桜・LUMIX 029.jpg

足利義満がこの糸桜を所望したとも伝えられる伝説の桜で

名の通り 糸が流れる様な枝垂れ桜です。

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糸桜の咲く、近衛家は 鎌倉時代から 天皇に仕える、朝廷の最高位の位にあたり 

鷹司家・九條家・一條家・二條家と共に 公家の頂点と いわれています。

その五つの公家は 五摂家と 呼ばれて来ました。

近衛家は 五摂家の中でも筆頭の家柄で 昭和初期の 

内閣総理大臣・近衛文麿さんは その直系で

元総理の細川護煕さんの お母様は、文麿さんの 子供さんに あたるそうです。

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近衛家の邸宅は 幕末まで この辺りに 建っていたのですが、

明治維新で明治天皇が東京に移られると同時に 近衛家も東京に転居し、

ここにあった邸宅は なくなりました。 

今は 桜と池のみが 残っています。

桜・CANON 069.jpg

ここには、どんな時間が流れていたのでしょうか。

御所に咲く「糸桜」でした。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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