宵々山・祇園囃子が聞こえます。

公開日 : 2013年07月15日
最終更新 :
筆者 : Akio

15日の夜は、宵々山。

地下烏丸駅から地上に出ると、凄い人に圧倒されました。

人波の向こうに、鉾が見えます。

宵々山・祇園祭 021.jpg

14日の人出は、21万人。

この夜は、もっと多くの人出でしょうか。

宵々山・祇園祭 054.jpg

四条通りは、片側通行の歩行者天国です。

何万人と言う人波に押されながら 函谷鉾の近くにたどり着きました。

コンチキチン コンチキチン・・・

祇園囃子が聞こえて来ました。

一年ぶりに聞こえて来た音。

宵々山・長刀鉾.jpg

コンチキチン コンチキチン・・・こちらは長刀鉾。

遠くから聞こえる、草笛の様な懐かしい音。 

宵々山・祇園祭 009.jpg

この音色は、鉦(かね)、笛、太鼓の楽器を使って奏でられています。

コンチキチンと鳴っているのは鉦。

雅楽の様な・・・ご詠歌の様な不思議な音。

祇園囃子の音を聞いて、15年ほど前インドネシア・バリ島で聞いた

ガムラン音楽を思いました。

ガムラン音楽と祇園囃子。

国も文化も、音階も旋律も全く違うけれど、

長い歴史から伝わる、不思議な音の世界を思いました。

img_1148385_37089352_13.jpg

祇園祭は、水害や災害・・それにまつわる疫病が発生した時代に

始められたお祭りです。

山鉾の「鉾に立つ槍」「山に立つ松」には、疫病神が吸い込まれると言われています。

七月の半ば・・ここの所、雷雨が続いています。

コンチキチンの音色は 災害や疫病で亡くなられた方々へ、

鎮魂や祈りの音でもあるのでしょうね。

宵々山・祇園祭 041.jpg

四条烏丸から、室町通り新町通りは、商業の街。

山鉾に灯る提灯の灯りが、美しいです。

新版川柳歳時記より

  「コンチキチン 電話しばらく 切らないで」 

宵々山・祇園祭 070.jpg

  「月鉾の きしみに 古都がよみがえり」

宵々山・祇園祭 035.jpg

   2013年・祇園祭・宵々山・・・明日は宵山。

コンチキチン コンチキチン 祭り囃子が聞こえます。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。