仁丹商標入り町名表示板

公開日 : 2013年09月01日
最終更新 :
筆者 : Akio

西陣で見かけた「仁丹商標入り町名表示板」。

「仁丹商標入り町名表示板」は、四つ辻や町境の建物外壁などに設置されています。

 縦90・5センチ、横14・5センチで、達筆な黒字で掲示位置の住所が表記され、

 下部に森下仁丹の商標「大礼服マーク」が付いています。

仁丹 004.jpg

仁丹。。。。懐かしい名前です。

(仁丹は、1905年(明治38年)に「懐中薬」として発売されました。

 16種類の生薬を配合して丸め、銀箔でコーティングした丸薬です。)

仁丹は、大礼服姿の「将軍マーク」が有名です。

実際には、軍人ではなく外交官をイメージしたデザインだそうです。

仁丹 002.jpg

「仁丹商標入り町名表示板」は、1893年創業の医薬品会社「森下仁丹」(大阪市)が

 約100年前に広告を兼ねて設置し始めたとされ、同社100年史には

 「明治43年(1910年)ごろ、大阪、東京、京都、名古屋で始まり、

 全国津々浦々に広がった」とあります。

 しかし、同社の資料は米軍の空襲で焼かれ、詳細は不明。

 かつて、全国展開した「仁丹商標入り町名表示板」。

 現在は、京都の市街地以外ではほとんど残っていないそうです。

 こちらの↓表示板は、上京区の区が旧字体です。

仁丹 003.jpg

空襲や開発から逃れてきた「仁丹商標入り町名表示板」。

京都の町に現存する数は、740点だそうです。

町並み同様に、大切に残して欲しいと思いました。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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