紅葉の中の石仏様と羅漢様。

公開日 : 2013年11月17日
最終更新 :
筆者 : Akio

嵯峨野の奥には、二つの念仏寺があります。化野念仏寺と愛宕念仏寺。

建てられた時代も、歴史も違う二つの寺院ですが

どちらも美しい紅葉景色が広がっています。

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まずは、化野(あだしの)念仏寺。

愛宕街道を鳥居本まで上って行く手前にあります。 

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「化野」は(あだしの)と読みます。あだしとは はかない、空しい・・と

 言う無常の心が表されているそうです。

 化野は平安京の時代、風葬の地でした。

 惨状を見かねた空海が、ここに寺院として建てられて、平安時代以降の

 墓地となっています。

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苔の上の、散りもみじが美しいです。

奥嵯峨野・紅葉 056.jpg

紅葉の中、沢山の石仏が見えます。墓地中央は「西院の河原」。

夏の終わりの日の「千灯供養」では、蝋燭の灯りの中に 

約八千体の石塔と石仏様が 浮かび上がっていました。

奥嵯峨野・紅葉 072.jpg

続いて嵯峨野の一番奥、清滝トンネル手前にある寺院、

愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)の紅葉風景。

奥嵯峨 041.jpg

千二百羅漢の寺とも言われています。

境内には、千二百の羅漢様。

奥嵯峨 056.jpg

嵯峨野の奥は山が近く、今の時期は四時過ぎたら

夕闇が迫って来ます。

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紅葉の中の羅漢様。

泣いておられるのか。笑っておられるのか。

人は、泣きながら生まれる・・・そんな言葉も浮かんで来ます。

奥嵯峨 022.jpg

ここに流れる独特な時間。

冬から春・・春から夏・・そして秋。 今、木々は一年最後の彩りを見せています。

二つの念仏寺の石仏様と羅漢様は、静かに紅葉を眺めておられます。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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