源氏物語の世界を訪ねて・・・その一。

公開日 : 2014年02月01日
最終更新 :
筆者 : Akio

源氏物語の世界を訪ねて、京都市下京区にある風俗博物館に行って来ました。

ここでは、『源氏物語』や平安時代の貴族の生活が、4分の1スケールの

寝殿造の模型と人形でリアルに再現されています。

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《風俗博物館》

〇所      京都市下京区西中筋六条下住吉42(井筒法衣店5階)

〇時間    9時00分~17時00分 (日曜・祝日はお休み) 500円。

〇アクセス  JR京都駅から市バス9番、西本願寺前下車徒歩約3分

         阪急電車・四条大宮駅から市バス28番、西本願寺前下車すぐ

         地下鉄烏丸線五条駅下車 徒歩約15分

僕は、京都にあるジオラマや人形の展示されている所を、回っていますが・・・・

風俗博物館さんに展示されている 源氏物語の世界に、ただただ感激致しました。

頂いたパンフレットを元に、その場面に、簡単ではありますが言葉を添えさせて頂きます。

最初の場面は、源氏物語に出てくる架空の大邸宅『六條院 春の御殿』前で

蹴鞠に興ずる貴公子達。

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平安時代、身分の高い男子の正装は束帯、女子の正装は十二単。

着物模様の大きさも、人形に合わせた4分の1スケール模様ですから、手が込んでいます。

この時代、着物は友禅模様ではなく、織物模様です。

続いての場面は「誕生」。

源氏22歳の時に、正妻の葵上との間に夕霧が誕生します。

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産室で横になる葵上。

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医学のなかった平安時代。

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女性にとって出産は命がけで、出産に伴う痛みと苦しみは

生霊の仕業と考えられていた事から、安産祈願の祈祷や

呪術が行われていました。

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出産日が近づくと、産室を白一色に改め、出産に奉仕する人達も

全て白装束。

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場面は変わって、藤原道長の最期。栄花物語から「臨終」。

法要が表現されています。

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源氏物語の世界で、大切な言葉の一つが、「宿世」。

宿世とは過去・現代・未来に分けて見る仏教的な世界観です。

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藤原道長は、平安時代の貴族の中でも、栄華の頂点を極めた人物で 若いころから

エリートコースを歩み、30歳の頃には「関白」と呼ばれ、左大臣の役職についたそうです。

栄華を極めた藤原道長。62歳で他界。

お坊様の後姿。。。人形とは思えないリアルな存在感。

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藤原道長の葬儀は、さぞかし立派な法要だったのでしょうね。

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お坊様の法衣も高僧の装束。

後方に見える金色の仏像。

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風俗博物館の源氏物語の世界。。。今日は、ここまで。

もう一回続きます。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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