冬の高桐院。一期一会の景色。

公開日 : 2014年02月06日
最終更新 :
筆者 : Akio

立春過ぎたのに、冬に戻った気温。 京都の町も、うっすらと雪化粧しています。

大徳寺・高桐院。 参道も白い世界。

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大徳寺は臨済宗大徳寺派の大本山で、京都の五山の一つ。

大徳寺の広大な敷地内には20余りの塔頭があり、

その中の一つが高桐院。

《高桐院》

◎ 所在地    京都市北区紫野大徳寺町73-1

◎ アクセス   地下鉄北大路駅2番出口→徒歩15分。

           市バス1・205・206系統で5分、バス停:大徳寺前下車、徒歩5分。

◎拝観    9~16時 400円

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高桐院は、戦国時代を生きた細川忠興と、その妻ガラシャが眠る

細川家の菩提寺。

細川ガラシャさん。

戦国史の中に、その名を残す数少ない女性の一人。

明智光秀の三女で、名は(たま)。キリスト教に入信したのは1587年。

才にも文にも長けた、大変美しい女性だったそうです。

37歳での辞世の句。

「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」。。。

長い時を越え、伝わる句は深いですね。

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細川忠興は、茶人としても有名で、千利休の七哲の一人

(千利休の高弟7人を指す呼称)と言われています。

高桐院には千利休ゆかりの品も多く、書院は利休の邸宅を移築したものです。

千利休は(1522年~1591年)、織田信長と豊臣秀吉に仕えて信頼を得ますが、

最後は秀吉の怒りに触れ切腹させられています。

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千利休が説いた御茶の心得は、「一期一会」。

『あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ない、

 たった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、

 今出来る最高のおもてなしをしましょう。』

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朝一番の書院。

オープンエアーの書院からは

凛と冷え込んだ冬景色が広がります。

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赤もうせんの 向こうは「楓の庭」。

利休が説いた「一期一会」の心、おもてなしの景色。

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冬の高桐院・・・・ 

四百年の時を越えて届いて来る、ガラシャさんの句と、

一期一会の景色が広がっています。

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筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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