歴史ロマンへの誘い。「平等院鳳凰堂」。

公開日 : 2014年06月18日
最終更新 :
筆者 : Akio

早朝の宇治川の景色を見ながら、修復の終わった平等院へと向かいました。

宇治川には、朝霧なのか黄砂なのか、少し霞んでいます。

宇治橋は日本最古の橋(646年)。

下に流れる宇治川は、琵琶湖から瀬田川として流れ来て、

京都府に入ると宇治川と名を変えます。

その後、宇治川は木津川と合流した後、桂川とも合流し

淀川となり大阪湾に注いで行きます。

水無月の風景を訪ねて。 002.jpg

宇治橋からの景色。

この景色・・嵐山の渡月橋の景色にも似ています。

きっと平安貴族は、この様な景色の所を好んだのでしょうね。

水無月の風景を訪ねて。 005.jpg

宇治と言いますと、源氏物語。

源氏物語・宇治十帖」は「橋」に始まり

「橋」に終わる物語と言われています。

宇治川に架かる朱色の橋は、朝霧橋。

朝霧橋を渡ると宇治神社。

更にその奥には宇治上神社へと続いています。

水無月の風景を訪ねて。 020.jpg

宇治川には釣り人の姿。

屋形船が見えます。

これから、鵜飼いの季節ですね。

水無月の風景を訪ねて。 026.jpg

朝一番の平等院に続く表参道には、静かな時間が流れていました。

ここ表参道は、昼間は凄い賑わいになる通りで、歩いていると

何処からともなく、お茶の香りが流れて来ます。

茶だんごや抹茶ソフトクリーム、グリンティー、茶そば、茶粥。

日本有数の茶処です。

水無月の風景を訪ねて。 007.jpg

門前町を抜けて平等院南門から

平等院鳳凰堂に入りました。

水無月の風景を訪ねて。 041.jpg

平等院が建てられたのは、今から962年前の

1052年(永承7年)。

水無月の風景を訪ねて。 058.jpg

平等院鳳凰堂は、一昨年から修復が行われていましたが、

この春、修復が終わり、優雅な姿を再び現しました。

見たかった「平等院鳳凰堂」。

"現世極楽浄土"と呼ばれる、華やかな色彩をとりもどした平等院鳳凰堂。

翼を広げた鳳凰のような建物。

やはり綺麗です。

水無月の風景を訪ねて。 051.jpg

平等院は2003年の夏・JR東海で紹介されていました。

ポスターの言葉は・・・・・・・

 「10円硬貨に描かれた平等院の鳳凰堂。その姿の美しさは

 『極楽を信じられなくなったら、このお寺を拝むといい、』

 そんな童歌があったほどでした。建てたのは藤原道長の子、頼通。

 時代はいよいよ末法の時代に入った11世紀半ばでした。

 これからの季節、宇治川を散策しつつ、このお寺を尋ねると、不安な時代は

 ただただ謙虚になって、美しい場所に美しいものをつくる事で幸せになろうと

 した、その頼通の思いが伝わって来る様です。

 JR京都駅から快速で16分のJR宇治駅で下車、徒歩10分。

 宇治は源氏物語の舞台。近くには宇治上神社、三室戸寺などもあります。」

                           ・・・・・・・・・・・・と綴られていました。

水無月の風景を訪ねて。 055.jpg

《平等院》

〇住所        〒611-0021  京都府宇治市宇治蓮華116

〇アクセス       京都駅から  JR奈良線「宇治」下車

             三条京阪から 京阪本線「中書島」→京阪宇治線「宇治」下車

〇駐車場       なし  ※周辺に民営の駐車場あり

〇拝観料       入園+鳳翔館   一般600円 中高生400円 小学生300円 

             鳳凰堂内部拝観 一人300円

〇拝観時間     庭園 8:30~17:30 平等院ミュージアム鳳翔館 9:00~17:00

修復が終わった平等院鳳凰堂。

蘇った鮮やかな色は、遠い歴史ロマンへと誘ってくれました。

                       ※ 「そうだ 京都、行こう。」の言葉、お借りしています。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。