ここにしか咲かない花。ここでしか見えないもの。詩仙堂。

公開日 : 2014年06月27日
最終更新 :
筆者 : Akio

比叡山裾野の一乗寺エリアには、趣のある所が点在しています。

金福寺・圓光寺・曼殊院・修学院離宮・赤山禅院。

詩仙堂もその一つ。所は、一乗寺下り松を東に少し入った所にあります。

東側には剣豪・宮本武蔵(1584年~1645年)ゆかりの八大神社があり、

急な坂道を上っていくと狸谷山不動院があります。

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詩仙堂の山門を入り石段を上ると、緑の世界が広がります。

建物に入り、詩仙の間からの景色は、詩仙堂一番の見どころです。

柱を額縁と見たて庭園を眺めるのも贅沢な楽しみ方です。

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詩仙堂は、徳川家康の家臣であった石川丈山が武士を捨て、59歳から90歳で

没するまで詩や書を愛する文人として隠遁生活を送った山荘です。

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現在は曹洞宗の寺院になっています。

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畳の間に座り、庭園を眺めていると、蛙の鳴き声や

ししおどしの音が聞こえて来ます。

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こちらは、庭園へ続く道。

以前は、書院からスリッパで庭園に出られましたが

今は、靴を履いて参道から庭園に入る様になっていました。

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詩仙堂の庭園は、京都でも屈指の美しさで、

手入れされた庭園には、六月の花々が咲いています。

蛍袋。

可愛い釣り鐘形の花。

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京鹿子。

着物の絞り染め、「鹿の子絞り」と花姿が似ている

ところから名付けられたそうです。

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庭に響く、ししおどしの音・・・・

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朝からの雨で、花達も嬉しそうです。

この時期に咲く花は・・

菖蒲・杜若・都忘れ・京鹿子・ナナカマド・アワモリショウマ・蛍袋、

紫陽花などなど。

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詩仙堂には、有名な建物や仏像はありませんが、京都観光で、

とても人気のあるお寺です。

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それは、詩仙の間からの景色や、四季の花々が咲く庭園や、

静かな時の流れからでしょうか。

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詩仙堂。

ここにしか咲かない花。ここでしか見えないもの。

静かに六月の時が流れています。

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《詩仙堂》

○ 住所     〒606-8154 京都市左京区一乗寺門口町27

○ 拝観料   500円

○ 拝観時間  午前9時~午後5時

○ アクセス  JR京都駅より市バス5系統「一乗寺下り松町」下車、徒歩10分

          叡山電車「一乗寺駅」下車、徒歩15分

○ 駐車場   なし(但し、近くに有料駐車場あり、30台程度)

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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