雨の日にもお勧め、智積院。

公開日 : 2014年07月09日
最終更新 :
筆者 : Akio

雨の日の智積院(ちしゃくいん)。

場所は京都駅から近くの東山七条です。

智積院の紋は、桔梗。

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桔梗紋と同じく、参道には沢山の桔梗が咲いています。

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書院のある名勝庭園へと入って行きました。

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書院からの眺め。

目の前には、「利休好みの庭」と言われる景色が広がります。

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庭園は築山と池。

そして山の中腹と山裾には、石組みが配置されている

見事な庭園です。

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静かな時が流れる書院の間。

書院の間には、桃山文化最高峰の画家・長谷川等伯一門による

屏風絵が見られます。(レプリカ)

長谷川等伯は、豊臣秀吉、千利休らに重用され、当時画壇の

トップ絵師集団・狩野派に、たった一代で肩を並べた人物です。

その才能は、どんな画題も自由自在に描き、まさに天才と言われたそうです。

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長谷川等伯の名を広めたのは、豊臣秀吉が息子の弔いの為、

京都に菩提寺・祥雲寺(現・智積院)の建立を命じた時、

障壁画を等伯に任せました。

幼い子を失った秀吉の悲しみを癒す素晴らしい絵を描かねば・・・

との思いから生まれたのが『楓図』(国宝)でした。

等伯54才の時の作品。

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秀吉好みの、金箔を使った賢覧豪華にして繊細な画風は、力強く左右に枝を

広げる巨大な楓。それを彩るように緑や赤の鮮やかな楓の葉や美しい

秋の草花が描かれています。

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そして、こちらは等伯の息子・久蔵による『桜図』。

見事な枝振りの八重桜が画面いっぱいに咲いています。

等伯一門による屏風絵を見た秀吉は大いに満足したそうです。

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雨の日の、智積院。

名勝庭園 書院の間からは、利休好みの庭園と

長谷川等伯の名画の世界が広がっています。

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《智積院》

○  境内散策 無料

○  京都市東山区東大路通り七条下る東瓦町964番地

○   JR京都駅よりバス10分、東山七条下車

   京阪七条駅より徒歩約10分

□  名勝庭園 拝観時間 (午前9時から午後4時)

   一般 500円

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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