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2014年11月 6日

吉野門と、常照寺色のもみじ。


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吉野門と、常照寺色のもみじ。

鷹ヶ峰の常照寺。常照寺の開基は琳派の祖と呼ばれる「本阿弥光悦」。

「都をば 花なき里になしにけり 吉野を死出の山に移して」 紹益。

この言葉は、豪商・灰屋紹益の言葉です。

色付き始めた参道を進むと、美しい朱塗りの山門に迎えられます。

 

常照寺・2014秋 120

 

「吉野門」と呼ばれるその山門は、天下の名妓・二代目吉野太夫が巨財を投じて寄進したものです。

二代目吉野太夫、23歳の寄贈でした。吉野太夫こと松田徳子は京都に生まれ、7歳で遊里に預けられました。

14歳で二代目吉野太夫の名跡を継ぎ、天下の名妓と賞賛される様になります。

全盛期の吉野太夫は井原西鶴の「好色一代男」に前代希代の遊女と記される程に、その美しさは

遠く中国まで伝わったそうです。美しい容姿と共に、茶湯や華道、香道、書、俳句、和歌、三味線、囲碁の

諸芸に秀で、情に厚く、品性を備えていたという逸話が残されています。

その後、26歳の時に豪商・灰屋紹益(はいやじょうえき)に身受けされ、結婚。
常照寺・2014秋 115

 

しかし・・・38歳という若さでこの世を去り、遺言によって常照寺本堂裏の墓地に葬られました。

悲しみに明け暮れた灰屋紹益は、その悲しみを詠んでいます。

それが・・参道入り口の言葉、「都をば 花なき里になしにけり 吉野を死出の山に移して」紹益。

 

常照寺・2014秋 002

 

境内に入ると、常照寺色と例えられる、美しいもみじの世界が広がっています。

 

常照寺・2014秋 036

 

竹林ともみじの世界。

鷹ヶ峰は朝晩冷え込む所。紅葉は日一日と進んで来ます。

これからの紅葉が楽しみです。

 

常照寺・2014秋 056

 

 

常照寺の五千坪にわたる広大な境内には、さまざまな花が咲きます。
常照寺・2014秋 095

 

春には染井吉野、しだれ桜、八重桜に山桜、椿に霧島ツツジ、

梅雨には、ガクアジサイやサツキ、夏には桔梗、白蓮、

秋には萩、ホトトギス、楓、冬には南天など・・・・。
常照寺・2014秋 094

 

常照寺は、毎年4月の第2日曜に、吉野太夫を偲ぶ「花供養」が営まれます。

「花供養」は歌人・吉井勇さんや俳優・大河内伝次郎さん達が発起人となって、昭和28年から始められました。

(写真は、2013年・春の「花供養」)

 

太夫3

 

桜が舞う中、源光庵から常照寺まで、艶やかな衣装に身を包んだ島原太夫が太夫道中を繰り広げます。

かむろ(太夫に仕える少女)や傘持ちの男衆らを従え、内八文字という独特の歩き方で

常照寺の本堂へと向かいます。太夫道中の後、吉野太夫の墓前で舞を捧げ、境内では野点も行なわれます。

(写真は、2013年・春の「花供養」)

 

太夫2

 

寺院裏手の白鳥池の水面には、色付き始めた紅葉が映っていました。

 

常照寺・2014秋 091

 

常照寺の紅葉の見頃は11月半ばから12月初旬ごろ。

 

常照寺・2014秋 033

 

境内では常照寺色と例えられる、色付きの異なる数種類のモミジが境内を染めます。

 

常照寺・2014秋 109

 

そして深秋には、散りもみじが、絨毯のように美しく地上で彩りを見せてくれます。

いよいよ、常照寺のもみじが、色付き始めます。

 

常照寺・2014秋 111

《常照寺》

○所    京都市北区鷹峰北鷹峰町45

○参拝料  300円

○時間    8:30~17:00

○アクセス 市バス「源光庵前」下車、徒歩約2分

○駐車場   有り

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カテゴリー 文化・芸術・美術
2014年11月 6日
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