京都から宇宙を想う「京都大学花山天文台」。

公開日 : 2017年08月14日
最終更新 :
筆者 : Akio
IMG_4505.jpg

「第42回 京の夏の旅 文化財特別公開」(平成29年7月8日(土)~9月30日(土))

 で公開されている「京都大学花山天文台」に行って来ました。

花山天文台のある所は、将軍塚のある東山ドライブウェイから、

さらに山奥へ進んだ所にあります。

天文台へ続く山道は、かつて陸軍の工兵隊が訓練も兼ねて造り上げたものだそうです。

IMG_4489.jpg

山道を進んで行くと、本館受付の文字。

天文台までは、もう少しです。

IMG_4492.jpg

見えました。

ここが京都大学花山天文台。

IMG_4496.jpg

花山天文台は、昭和4年、京都帝国大学附属施設として設立され

88年の歴史を持つ天文台です。

「花山」は「はなやま」でなく「かざん」と読みます。

建物の中を上がって行きます。

IMG_4502.jpg

これが、口径45cmの屈折式天体望遠鏡。

大きいです。

この巨大な天体望遠鏡からは、かつて火星観測が専門的にされ、

世界的な発見をし続けたそうです。

IMG_4520.jpg

天体望遠鏡の下に鉄のおもりが見えますが、星を追いかける際に、

鉄のおもりの重力を使って稼働させます。

ガイドさんの説明では「メリットとしては停電に強い事です」と、おっしゃってました。

確かに、停電になっても天体観測が続けられるのですから、この存在感やレトロ感は凄いですね。

IMG_4510.jpg

本館の天体望遠鏡の横のドアから外へ出ると、

建物の外側を一周する通路があります。

眼下の白いドーム形の建物は、現役最古(107年)の

太陽観測の天体望遠鏡の建物。

IMG_4514.jpg

敷地内にある、歴史館では、天文台の歴史を語る資料や天体観測資料などが

展示されています。

IMG_4529.jpg

山科を通る度に、山の上に建つドームの建物「花山天文台」は、

以前から気になっていました。

今回、「京の夏の旅の特別公開」で訪れてみて感じたことは、

天文台に続く道を工兵隊が開いた事や、88年の歴史を感じる天文台の存在感でした。

IMG_4523.jpg

《京都大学花山天文台》

〇所     京都市山科区北花山大峰町(東山ドライブウェイ内)

〇アクセス  地下鉄東西線「蹴上駅」下車、1番出口からタクシーで約5分

〇入場料      800円

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。