「高雄・神護寺」空海を思う紅葉景色。

公開日 : 2017年11月06日
最終更新 :
筆者 : Akio
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京都の紅葉で11月初旬から見頃を迎える高雄エリア。

愛宕山麓に抱かれた高雄・槇尾・栂尾は、古来「三尾」と呼ばれ、

都でいち早く紅葉する地として愛されて来ました。

地元新聞の紅葉情報でも、大原の三千院と高雄・神護寺は見頃マークが載りました。

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見頃を迎えた高雄。

将軍・足利義政は、応仁の乱の最中にさえ高雄へ紅葉狩りに訪れたと言われる紅葉処です。

長い石段を辿り神護寺へと向かいました。

まずは、国道162号(通称・周山街道)沿いの駐車場に車を停めて

石段を下りて行きます。

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続いて、清滝川に架かる高雄橋を渡ると、

今度は登りの石段。

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石段は、まだまだ続いていて汗が流れて来ます。

石段両側には夜間参拝用のライトが配置されています。

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神護寺と言いますと、最も縁深いのが、開祖・弘法大師空海。

唐で密教を修め、帰国後の809年、同寺の前身「高雄山寺」に入山し、

14年間住持をし、真言宗立教の礎を築きました。

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神護寺の山門が見えて来ました。

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山門に枝垂れる楓。

風のある日は、石段下から山門に向けて

風が吹き上げて来ます。

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山門横の書院の屋根鬼瓦も楓模様。

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山門をくぐり広い境内を巡って行きます。

陽射しを浴びた楓が綺麗です。

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金堂に続く石段。

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高雄は、山々が広がり朝晩冷え込む所です。

空海がいた頃の夜には、漆黒の闇が広がっていたのでしょうね。

金堂裏から見た多宝塔。

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空海の言葉。

「納涼房に雲雷を望む」

雲蒸して谿浅きに似たり 雷渡りて空地の如し

颯颯として風房に満ち 祁祁として雨嵐を伴う  云々

弘法大使「性霊集」巻第一より

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「私の住む高雄の納涼房から、前方の景色を見渡すと、

 谷間から雲が沸き上がり深い渓谷を覆っている。

 又、空には雷が鳴り渡り、平地であるかの様である。

 風は音を立てながら、庵に舞い込んでくる。雨は勢いよく

 暴風と共に降り注ぐ。」(口語訳)

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空海が見た約1200年前の秋には、どんな紅葉景色が広がっていたのでしょうか。

高雄・神護寺の紅葉。

見頃です。

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《高雄・神護寺》

○所 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5番地

○アクセス バス

 京都駅からJRバスで約50分 「山城高雄」下車(徒歩約20分)

 四条烏丸から京都市営バス8号系統で約45分 「高雄」下車(徒歩約20分)

〇アクセス 車

 京都南インターより162号線経由で約50分

○駐車場 神護寺には駐車場はありません。周辺に私営駐車場があります。千円

○拝観

 日中参拝  9:00~16:00 (閉門17:00)   参拝料 (500円)

 ライトアップ夜間参拝 11月1日(火)~2017年11月23日(木)

 午後5時から午後7時まで 参拝料 (800円)(参道のライトアップは午後8時00分まで)

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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