都大路に祇園囃子が響きます「前祭・山鉾巡行」

公開日 : 2019年07月17日
最終更新 :
筆者 : Akio

《令和元年・先祭 山鉾巡行》

17日は祇園祭・前祭(さきまつり)のハイライトとなる山鉾巡行が行われました。

空は、晴れ。午前九時、巡行が始まりました。

祭りの創始から1150年を迎えた祇園祭。

長刀鉾を先頭に「動く美術館」に例えられる豪華な懸装品(けそうひん)を飾った23基の山と鉾が都大路を進んで行きます。

巡行経路は、四条通→河原町通→御池通→新町御池まで。

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祇園祭の始まりは、平安時代の前期・869年。

京の町では疫病が流行していました。

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そこで人々は神泉苑に、スサノヲノミコトなど

祇園の神様を迎えた神輿3基と66本の矛を立てて

御霊会を行い、神に疫病を鎮めてもらおうとしたのが、祇園祭の始まりとされています。

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その後、室町時代に入ると四条室町を中心に町衆と呼ばれる

豊かな商工業者が祇園祭の自治組織を作るようになり、各町ごとに山鉾を作って街中を巡行する

現在のような形になっていきました。

(現在も山鉾とそれを管理する鉾町は四条通・室町通近辺に集まっています)

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時代が進み、応仁の乱や第二次大戦などで中断もありましたが、その度に

町の人々の力で復興し、現在まで1150年を迎えたお祭りとなっています。

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夏空広がるビルの街に、山と鉾が勇壮に進んで行きます。

コンチキチン コンチキチン

遠い時代の旋律が、2019年の街に響きます。

山鉾の上に建つ、槍と松には、

疫病神が吸い込まれると言われています。

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コンチキチン コンチキチン 

宵山が、「静」の世界なら巡行は「動」の世界。

祇園祭の華やかさは祇園囃子と共に、染と織の美しさです。

鉾を彩る、鮮明な朱色が街に映えています。

都大路を勇壮に進む「先祭・山鉾巡行」でした。

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筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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