「モシュ印 」と「コケ寺リウム」祇王寺にて

公開日 : 2019年11月05日
最終更新 :
筆者 : Akio

11月に入って朝晩の気温が一気に肌寒くなって来た京都です。

嵯峨の祇王寺へと入りました。

もみじの色付き具合ですが、木々の上部分に一部色付きは見られますが、

全体には、まだ青もみじが多く、紅葉はこれからと言う感じです。

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祇王寺は竹林と楓に囲まれた、つつましやかな草庵で、『平家物語』にも登場し、

平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が清盛の心変わりにより

都を追われるように去り、母と妹、そして仏御前とともに出家、

入寺した「悲恋の尼寺」として知られています。

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見上げると、空を覆うように広がる青もみじと竹林、そして苔の世界が広がっています。

祇王寺は、茅葺の庵に楓の木立、苔、小川があるだけの小さな境内です。

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ここが、平清盛の寵愛を失った白拍子祇王と妹とその母と仏御前が余生を送ったところ。

木々の間から僅かに光が射し込んでますが、嵯峨のこの辺りは

山が近くて夕暮れが早く来ます。

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 《 「モシュ印 」と「コケ寺リウム」》

祇王寺では、2019年9月1日(日)から12月8日(日)まで、

JR東海が主催する「苔」を用いたアート作品 「モシュ印 」と「コケ寺リウム」の展示が開催されています。

2019年秋は、昨年開催した5寺院(三千院・圓光寺・建仁寺・東福寺・常寂光寺)に加え、

新たに3寺院(祇王寺・妙心寺桂春院・地蔵院(西京区))でも展示されています。

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《「モシュ印」とは》

英語で苔を表す「moss」と「御朱印」をかけ合わせた造語「モシュ印」は、

御朱印の文字の部分を苔で描いたオリジナルアート。

各寺院に、約1.5×1.0mの「御朱印」を再現したものが各寺院 1点ずつ全8種類展示されています。

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《「コケ寺リウム」とは》

「コケ寺リウム」は、密閉したガラス容器の中に、各寺院の象徴的な建物などの

ジオラマと庭園を苔で再現したミニチュアアートです。

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期間中、「モシュ印・コケ寺リウムを撮影してInstagramに投稿しよう!」等の

楽しいキャンペーンも行われています。

https://souda-kyoto.jp/travelplan/koke/instagram_cp.html

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深い緑の中、遠い歴史を思う11月初めの祇王寺。

祇王が、母と妹と仏御前で入寺した時の年齢は、

祇王21歳・妹の祇女19歳・母45歳・

仏御前は17歳だったそうです。

約820年前の秋・・・・ここにはどんな時間が流れていたのでしょうか。

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《祇王寺》

◎  JR嵯峨嵐山駅から徒歩約25分。 

   京福電鉄嵐山駅から徒歩約25分。

   阪急電鉄嵐山駅から祇王寺へは徒歩約35分。

◎  拝観時間 AM9時-PM5時 ◎ 拝観料 300円

◎  「苔」を用いたアート作品 「モシュ印 」と「コケ寺リウム」の展示

    2019年9月1日(日)から12月8日(日)まで。

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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