夜空に浮かぶ平安京の遺構「京都・東寺・五重塔」

公開日 : 2019年11月06日
最終更新 :
筆者 : Akio

東寺では日が沈むと毎日五重塔がライトアップされています。

五重塔のライトアップは2013年より照明が新調され、設置台数も以前の倍の42台となり、

塔の木組みまではっきりと分かる鮮明なライトアップへとパワーアップしています。

11月5日の夜空には、綺麗な半月が浮かんでいました。

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五重塔を見ながら道路沿いを歩きました。

初代五重塔が完成したのは弘法大師没後約50年の元慶7年(883)頃。

その後、焼失を繰り返し、現在の五重塔は五代目、寛永21年(1644)徳川家光の再建によるものです。

高さは55mあります。

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《東寺の歴史》

東寺は、唯一残る平安京の遺構です。

創建からおよそ、1200年。

東寺は、1994年に世界遺産として登録されました。

平安遷都とともに建立された東寺は官寺(かんじ)、つまり国立の寺院。

その寺院を桓武天皇のあとに即位した嵯峨天皇は、唐で新しい仏教、密教を学んで帰国した弘法大師「空海」に託しました。

ここに、日本ではじめての密教寺院が誕生しています。

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《南大門》

五重塔を右に見ながら九条通を西へ歩いていくと、見えて来るのが南大門です。

現在、東寺の境内では、夜間特別拝観と紅葉ライトアップが行われています。

東寺といいますと、どうしても長い歴史のことや空海さんのことが多く取り上げられて、季節に咲く花や紅葉のことは後回しになって来たように思います。

広大な境内では、春には梅に河津桜に不二桜。

そして咲き誇るソメイヨシノ桜。

夏は百日紅。 

秋は紅葉や銀杏がとても美しいです。

例年、東寺の紅葉の見ごろは11月半ばから12月初めです。

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ラストは、国道を渡る陸橋からの眺め。

お堀にも五重塔が映ってフォトジェニックな世界が広がっていました。

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東寺・夜間特別拝観と紅葉ライトアップのお知らせ
◎期間
2019年10月26日(土)~12月8日(日)
◎時間
18:30~21:30(受付終了21:00)
◎料金
1,000円
◎アクセス
JR「京都駅」八条口より徒歩約15分

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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