秀吉も絶賛した「楓図」と利休好みの庭園「智積院」

公開日 : 2020年07月31日
最終更新 :
筆者 : Akio

Go toトラベルキャンペーンは始まっていますが、新型コロナウイルスは再び猛威をふるっています。

コロナが収束したらぜひ訪れてほしい場所の紹介です。

旅で京都に来たのに、雨降りってことがありますね。

そんな雨の日に、おすすめするところは智積院(ちしゃくいん)です。

所は京都駅から近くの東山七条です。

広い境内では、六月は紫陽花。七月は桔梗。

秋は紅葉と、すばらしい景色が一年を通して広がります。

《名勝庭園へ》

書院のある名勝庭園へと入って行きました。

目の前には、「利休好みの庭」の景色が広がります。

庭園は築山と池。

そして山の中腹と山裾には、石組みが配置されている見事な庭園です。

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書院の間には、桃山文化最高峰の画家・長谷川等伯一門による屏風絵が見られます(レプリカ)。

長谷川等伯は、豊臣秀吉、千利休らに重用され当時画壇のトップ絵師集団・狩野派に、たった一代で肩を並べた人物です。

その才能は、どんな画題も自由自在に描き、まさに天才といわれたそうです。

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《秀吉も絶賛!楓図》

長谷川等伯の名を広めたのは、豊臣秀吉が息子の弔いのため、京都に菩提寺・祥雲寺(現・智積院)の建立を命じたとき、障壁画を等伯に任せました。

幼い子を失った秀吉の悲しみを癒やすすばらしい絵を描かねばとの思いから生まれたのが「楓図」(国宝)でした。

長谷川等伯54才の時の作品。

それは、秀吉好みの金箔を使った賢覧豪華にして繊細な画風は、力強く左右に枝を広げる巨大な楓の幹。

それを彩るように緑や赤の鮮やかな楓の葉や美しい秋の草花が描かれています。

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そして、こちらは等伯の息子・久蔵による「桜図」。

金箔を豪華に使った雲取りの中央に、見事な八重桜が画面いっぱいに咲いています。

等伯一門による屏風絵を見た秀吉は大いに満足したそうです。

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雨の日におすすめの智積院。

晴れの日は、さらにおすすめです。

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【智積院】

・住所: 京都市東山区東大路通り七条下る東瓦町964番地

・料金: 境内散策 無料

・アクセス: JR京都駅よりバス10分、東山七条下車/京阪七条駅より徒歩約10分

■名勝庭園

・拝観時間: 9:00〜16:00

・料金: 一般 500円

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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