京のど真ん中に咲く桜「六角堂」

公開日 : 2021年03月20日
最終更新 :
筆者 : Akio

「六角堂」の桜が見頃を迎えてきました。

烏丸六角に建つ「六角堂」。

聖徳太子によって創建された六角堂は、京都の町の真ん中にあります。

正式名称は「頂法寺」ですが、六角通りに建っていることと、本堂が六角の形をしていることから六角堂と呼ばれています。

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《六角柳》

桜とともに六角堂で有名なのは六角柳です。

平安時代から「六角堂の柳に願をかけると良縁に恵まれる」という噂が広がり、いつの頃からか「縁むすびの柳」とも呼ばれています。

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《都のど真ん中を表す、へそ石》

こちらは、京の町のど真ん中を表す「へそ石」。

「へそ石」は直径50cmほどの平らな六角形の石。

この石は、かつての平安京の中で、都のど真ん中の位置を表していると伝わっています。

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《いけばな発祥の地》

そして六角堂と言えば「いけばな発祥の寺」です。 

かつて六角堂の北側の池の畔に、僧侶の住坊があり、「池坊」と呼ばれるようになりました。

代々六角堂の住職を務める池坊は、仏前に花を供えるなかでさまざまな工夫を加え、室町時代に「いけばな」成立にいたります。

寛正3(1462)年には池坊専慶が花を挿し、京の人々の間で評判になったそうです。

そして時代は移り、江戸時代初期に活躍した三十二世池坊専好は、後水尾天皇に重用され、寛永6(1629)年には御所の紫宸殿で立花会がたびたび催されたそうです。

↓は、境内にある専好の立花復元のモニュメント。

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現代の烏丸六角はオフィス街です。

ビル街の中、京都のど真ん中に咲く「六角堂の桜」。

見頃を迎えてきました。

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〇京都の桜の豆知識

ここ六角堂の桜が咲く頃、近くの京都御所の近衛邸跡の「糸桜」や同じく御所の「出水の桜」、京都府庁の中庭に咲く「早咲きの桜」もほぼ同時期に見頃を迎えます。

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【六角堂】

・住所: 京都市中京区六角町東洞院西入堂之前248

・時間: 6:00~17:00 散策自由

・アクセス: 京都市営地下鉄「烏丸御池」駅5番出口から徒歩約3分、阪急京都線「烏丸」駅21番出口から徒歩約5分

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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