京都観光の穴場「渉成園・枳殻邸」

公開日 : 2021年11月15日
最終更新 :
筆者 : Akio

京都の紅葉は、色づき始めが多いですが、ところどころで見頃の場所も出てきました。

京都駅近くの渉成園(しょうせいえん)・枳殻邸(きこくてい)です。

ここは、京都観光の穴場的なところでもあります。

渉成園・枳殻邸は東本願寺の飛び地で、京都駅から歩いて行ける距離(徒歩約10分)です。

観光シーズンでも、あまり混まずにゆっくりと散策できます。

季節ごとに美しい花が咲く庭園では、新春は梅、春は桜、6月は紫陽花に蓮。夏は睡蓮。

秋は紅葉と、四季折々に美しい花が咲きます。

印月池からは太鼓橋と京都タワーが見えますよ。

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《光源氏へと想いをはせる風景》

渉成園の地は、平安時代の初期(887年頃)嵯峨天皇の皇子・源融が営んだ「六条河原院」の旧蹟であったと言われています。 

この源融こそ、あの『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルではないかと言われる人物です。

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源融は六条河原院を造営する際、奥州塩釜(宮城県塩釜)の風景を模して庭を造ったといわれ、毎月、難波から海水を運ばせて、この池を作ったそうです。

そのため、庭内には「塩釜」の井筒「塩釜の手水鉢」などが景物として残されています。

また、源融の供養塔もこの地に残っています。

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渉成園の名は、かつて周囲に植えられていた枳殻(カラタチ)の生垣にちなんで、枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。

園内の建物は1858年・1864年の2度にわたり焼失していますが、現在の建物は明治初期から順次再建されたものです。

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庭は1653年、詩仙堂の庭園などを造った石川丈山が作庭。

国の名勝となっています

町のなかにあるのに、自然豊かな景色が広がる「渉成園・枳殻邸」。

ゆっくりと秋が進んでいます。

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【渉成園・枳殻邸】

・アクセス: (バス)京都駅から京都市営バス17、205、206、208号系統「七条河原町」下車。四条河原町から京都市営バス17、205号系統「七条河原町」下車/(徒歩)京都駅から徒歩約10分

・駐車場: 普通乗用車10台程度

・拝観料: 500円以上のご志納

・拝観時間: 9:00~16:00(受付 ~15:30)

・住所: 京都市下京区烏丸通七条上る

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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