二年坂から三年坂、そして全山紅葉の「清水寺」へ

公開日 : 2021年11月26日
最終更新 :
筆者 : Akio

2021年11月23日の東山風景。

写真は、高台寺から見える八坂の塔と後方の京都タワー。

この日、二年坂から三年坂を経て清水寺へと向かいました。

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《二年坂(二寧坂)から三年坂(産寧坂)へ》

この日の東山界隈はすごい混雑でした。

インバウンドは(Inbound)外国人が訪れる旅行のことを指しますが、今の京都の観光地には、外国の方はほとんどおらず、国内旅行の方々がたくさん来られています。

石段の坂道も大混雑でした。

二年坂(二寧坂)三年坂(産寧坂)は、古くから清水寺の参道の一部として栄えてきました。

坂道の両側には、京都らしい和風の建物が並び、その多くがみやげ物屋さんです。

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《二年坂(二寧坂)・三年坂(産寧坂)の由来》

二年坂から三年坂へと進んできました。

戦国時代の武将・豊臣秀吉の妻、「ねね」の菩提寺(お墓があるお寺)は高台寺ですが、当時近くに住居を構えていた「ねね」は、無事に元気な子供が生まれることを願って、この坂を上がり清水寺にお参りしていました。そのことから、安産を願う文字を当てはめて「産寧坂(さんねんざか)」と呼ばれるようになり、その下の坂を「二年坂(二寧坂)」と呼ぶようになったと伝えられています。

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三年坂の中ほどには、明保野亭が見えます。

ここは、竜馬御膳が人気です。

明保野亭は、幕末の時代、志士達の会合の場でもあったそうです。

坂本竜馬ゆかりの所としても有名で、司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』にも登場しています。

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《見頃を迎えた清水寺の紅葉》

混雑の流れのままに、三年坂から清水寺へと入りました。

清水寺は、東山・音羽山の中腹に広がる13万平方メートルの境内に、国宝、重要文化財を含む15の伽藍が建ち並んでいます。

大混雑していた人の流れでしたが、広い清水寺の境内に入るとそれほど気にならなくなりました。

清水寺の始まりは宝亀9(778)年。奈良時代の末で、山号は音羽山。

宗派は北法相宗です。

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現在の建物のほとんどは江戸初期の再建であり、平成6(1994)年には

ユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」に登録されています。

清水寺の朝は早くて、朝6時からお参りができますよ。

清水寺は、平安京が生まれる以前からの長い歴史をもつ寺院。

寺院北に広がるのは紅葉谷。清水の舞台からは全山紅葉景色が広がっています。

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清水寺の境内は広くて一周回るのに約1時間くらいかかります。

遠くに見える塔は子安の塔。

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見頃を迎えた清水寺の紅葉。

11月の今は、11月30日までライトアップ&夜間特別拝観も行われています。

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【清水寺】

・住所: 〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目294

・参拝料: 大人・大学生・高校生 400円、小学生・中学生 200円

・参拝時間: 6:00~18:00

●ライトアップ&夜間特別拝観

・期間: 11月18日(木)~11月30日(火)  

・参拝時間: 17:30~21:00(受付終了)

・参拝料: 大人・大学生・高校生 400円、小学生・中学生 200円         

・アクセス: 京阪電車祇園四条駅・徒歩約20分/阪急電車河原町駅下車・徒歩約20分/市バス清水道・五条坂から徒歩約10分

筆者

京都特派員

Akio

京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。

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