グランドキャニオン蒸気機関車の旅が、ベガスより日帰り可能に。

公開日 : 2000年04月05日
最終更新 :

 昔ながらの汽車に揺られてグランド・キャニオンへ・・・・・・という情緒溢れる旅を提供し続けてくれているのが、グランド・キャニオン・レイルウェイ。しかし、今までラスベガスから日帰りを決行しようものなら、レンタカーで朝の3~4時頃ラスベガスを出発し、夜の10時以降にやはりレンタカーで戻ってくるという、強行スケジュールを組むしか方法がなかったのですが、今回飛行機を利用した、待望の日帰りツアーが登場しました。 このグランドキャニオン蒸気機関車(注1)日帰りツアーは、ラスベガスより飛行機(注2)で、フラッグスタッフもしくはグランドキャニオン空港まで飛び、ウイリアムスから片道蒸気機関車に乗り、グランドキャニオンを見て、帰りはやはり飛行機でラスベガスに戻ってくるというもので、滞在期間が短いけど「グランドキャニオンも見たいし、蒸気機関車にも乗りたいけど、ラスベガスのナイトライフも見逃せない」という欲張りさんにぴったりです。 出発時間は、朝7時30分のものと、11時15分のものがあります(注3)。 7時30分出発のツアーは、まず、飛行機でフラッグスタッフまで行き、そこからバスで汽車出発地点のウィリアムスに行きます。そこから待望の汽車に乗り、昼食後にグランドキャニオンを廻り、グランドキャニオンから空路でラスベガスに向かい午後5時頃到着予定です。 一方、11時15分出発のツアーは、まずグランドキャニオン空港に飛び、グランドキャニオン観光をした後、汽車に乗ってウィリアムスまで行き、フラッグスタッフ経由で、バスと飛行機を使ってラスベガスに夜の8時40分頃到着します。 お薦めは、7時30分のツアー。というのも、汽車でグランドキャニオンに向かうというワクワク感があるのと、飛行機に搭乗する時間帯が往路も復路も日照時間内になるので空からグランドキャニオンを2回見れるほか、午後5時過ぎには戻って来れるので、夜のショーなどを見る前に軽く一休みも出来るからです。それに、11時15分発のものは帰りに汽車に乗るので疲れがでてついウトウトしがちでちょっともったいないかも。 ところでこの蒸気機関車、なんたってかの有名な「ワイルド・ウエスト(西部)」を走るだけあって、荒野の荒くれ者の標的になりがちで、良く襲撃されるという噂があるのでご用心。特に極秘情報によると、午後の汽車ほど狙われやすいそう(窃盗団は早起きが苦手ならしい?!)。もっとも、機関車には、強面だけど正義感は強いマーシャル(連邦保安官)ジョン・B・グッドモア氏が警備にあたってくれており、身を持って(?)乗客を守ってくれるそう。現在のところ、窃盗団VSマーシャル攻防戦は、マーシャルの全勝(つまり窃盗団全敗)記録を更新し続けているとのことだからご安心を。 ちなみに、この連邦保安官グッドモア氏、今秋日本に出没するという噂もあります。街で見かけたら、「マーシャル!」と声をかけてみましょう。ワイルド・ウエストを取り仕切る連邦保安官だけあって、恐い顔で睨まれるかもしれないけれど、こっそり教えてしまうと、実はシャイなだけという、職務の威厳上あまり明かしたくない秘密があったりします。 右記のお値段は、コーチ(エコノミー)クラスのお値段です。$342を出せば、ファースト・クラス席になりますが、座席、車両共に近代的で、機関車という雰囲気は味わえません。コーチ・クラスは座席も狭く、座りごこちはあまり良くありませんが、昔ながらの車両という面持ちが一杯です。 ついでに、行きの飛行機では、出来れば進行方向に向かって左側の席を取りましょう。左側だとフーバーダムが見える確率が高いですし、グランド・キャニオンも主に左手に見えます(右側でも見れなくはないですが)。願わくば、そのことを知らない乗客がいて、右側の席を取ってくれることを祈りませう。皆が左側に座ってしまったら、飛行機のバランスが取れなくなってしまいますからね(笑)。

327.jpg

料金:大人 $321~、16歳以下 $281~(税金込み)予約:1-800-843-8724(米国内トール・フリー)   520-773-1976   520-773-1610(ファックス)Web: www.thetrain.com写真:右から2番目が連邦保安官グッドモア氏。「写真を一緒に撮って」と頼んでも、恐い顔であしらわれるけど、ただ単にシャイなだけだったりする。もっとも、荒野を取り締まる保安官には笑顔は似合わないので、それも良し?(写真提供 Grand Canyon Railway)注1:実際蒸気機関車が運行されるのは5月末から9月上旬まで。それ以外はディーゼル車の運行。注2:出発は、メーン・ターミナルとは別の、ストリップに面したシグナチャー・エギュゼクティブ・ターミナルより、ファー・ウエスト(Far West)航空を利用。ファー・ウエスト航空には、日本語を話せる職員有。注3:10月下旬から4月上旬の間は冬季期間となり、1日1ツアーのみで、朝10時の出発。スケジュール的には夏の11時15分発のツアーとほぼ同じ。☆従来通りの、一泊、二泊の宿泊プランや、ウィリアム発の蒸気機関車に乗るだけのレイル・プランも健在。☆なお、現在ツアー中のガイドは英語のみ。日本語による説明テープを製作中。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。