'I Love Vegas ' by オバマ大統領

公開日 : 2010年02月22日
最終更新 :

'"I Love Vegas -- Always Have"

オバマ大統領、今回は民主党上院議員の応援遊説でラスベガスを訪れたもので、到着日の夜は民主党全国委員会によるfundraising dinner、2/19には隣町ヘンダーソンのグリーンバレー高校と、オープンして間もないシティセンター内のホテルAria の2ヶ所での集会が持たれました。実は大統領、この訪問に先立ちラスベガスについて否定的と取れる発言をしていました。

今月始め、ニューハンプシャーでの対話集会の際に、「・・・やっとのことで住宅ローンを支払っている時にボートを買うべきではないし、学費のための貯金をしようとしている時にラスベガスで浪費すべきではない・・・・」と。つまりは、きびしい経済状態にあってはお財布の紐を締めなければ。ということで、ラスベガスが例にあげられたわけなんですが、同じような発言を1年前のインディアナでの対話集会でも行なっており、(「・・・政府の緊急援助を受けた企業が、ラスベガスやスーパーボールへ(遊びに)行くべきではない。・・・」)、これにはラスベガス市長もきれてしまい、「彼(大統領)は全く覚えが悪い・・・」とまでつぶやいてしまう始末。そして市長のグッドマン氏は、今回大統領からの招待を断ってしまいました。

で、どうケリがついたのかというと、冒頭のセリフになります。大統領はAriaで行なわれた観光局や商工会議所の皆さんとの集会で、挨拶のあと、「まず誤解を解かせて下さい・・・」と前置きして「I Love Vegas.」とやったものだから、会場総立ちで拍手。

続けて「・・・学費のための貯金は、そのためだけに使われるべきだいうことは、わかってもらえると思います。私がラスベガスを好きでないということではないし、(ラスベガスを)否定するものではありません・・・」と続けて、本題に入っていきました。

市長はこの発言に満足したようです。

やれやれ。

筆者

アメリカ・ネバダ州特派員

石川 葉子

ラスベガスに来て20年ちょっと。ローカルツアーオペレーター出身のフリーランスライターです。

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