アメリカの夏はBBQに始まりBBQに終わる

公開日 : 2010年07月30日
最終更新 :

アメリカの夏は、5月の最終月曜日の「メモリアル・デー」から9月の最初の月曜日「レイバー・デー」までの約90日間、

ということになっています。

そして、この季節の食べ物と言えば、全国的にバーベキューをはずすことはできないでしょう!

メモリアルデーの声を聞く頃から、そして7月4日の独立記念日がピークとなり、

秋の始まりまで延々とバーベキューの波が打ち寄せることになります。

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これはバーベキューというかグリルに欠かせないハンバーガー用パテ(バンズの間に挟むお肉)のセール中。

12個入りの袋がざざーっと並べられて。

ところで日本ではバーベキューと言うと、アウトドアだったら焚き火を起こして、あるいはコールマンの携帯バーベキューグリルとかを使って、鉄板や網焼きでお肉や野菜やお魚をジュージューと焼くわけですが、そういった焼き方はこちらでは「グリル」といういことになります。

高温で焼いておいしそうな焦げ目がついたりしますよね。

一方、「バーベキュー」は、スパイスをすりこんだりソースに漬け込んだ肉を、低温でゆっくりと焼くものを言うんですね。

時間をかけて焼くので、slow cook(スロークック)と呼ばれますが、これにより柔らかく、しっとりと味のしみ込んだ出来上がりになるわけです。

そういう調理法なので、肉と一緒に野菜や魚を焼いたり・・・ということはなく、付け合せにゆでたコーンやポテトなどが添えられることになります。

さて、このスロークックの「バーベキュー」のためには、グリルを覆うようにフタがついた形の「バーベキューピット」が使われるのですが、これはもう大から小まであらゆる形態のピットが存在します。

こちらは普通のスーパーでセール中の家庭用バーベキューピット(グリル)。

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たとえば、こんなドラム缶を横にしたようなものも、れっきとした「バーベキューピット」なんですよ。

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このドラム缶のようなピットでじっくり焼き上げたお肉が売り物。すっごくいい香り〜

つまりバーベキューピットは、調理人の信念に基づいて作られた「ハンドメイド」の一品がいろいろとあるわけで、

食べ物がテーマのフードTVチャンネルでは、そういった「バーベキューに命をかけた男たち(たまに女性もいる)」が、

オリジナル&お手製のピットを使って料理する壮絶なバトルの番組まであって、見入ってしまいまうこともしばしば。

こちらはそういったスロークックのバーベキューミートをファーストフードっぽく食べられる「Dickey's」のもの。

この日は、2種類のミートを選ぶメニューで、ポークリブとスパイシーソーセージ、

つけあわせはコールスローとオクラのフライを選んでみました。

あまりの暑さにくらくらする日は、がっつりお肉をほおばって元気をつけたいんです!

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3種類のソースも用意されているので、ソースの味比べも楽しいかな。

日本にいた時には、醤油ベースのタレを使ってさくっと焼き上げたお肉が「バーベキュー」として脳内にしみついていたので、

アメリカの「バーベキュー」を最初食べた時は「・・・何か、ちがう!」と完全燃焼できませんでした。

が、最近では、これもひとつのスタイルだよね。と考えたら結構はまリ始めています。

今日ご紹介したDickey'sはラスベガスアウトレットセンター(ストリップ南端にあるアウトレット)の敷地内で、

ダンキンドーナッツの隣というわかりやすいロケーションで気軽に入れますので、

「がっつりお肉系」の方はぜひトライしてみて下さい♪

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後姿のおじさまがこの大きめピット(BBQグリル)の持ち主。

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お肉とグリーンビーンズとコーンとパン。あ、もちろんビールも忘れずに

筆者

アメリカ・ネバダ州特派員

石川 葉子

ラスベガスに来て20年ちょっと。ローカルツアーオペレーター出身のフリーランスライターです。

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