アメリカの夏はBBQに始まりBBQに終わる
アメリカの夏は、5月の最終月曜日の「メモリアル・デー」から9月の最初の月曜日「レイバー・デー」までの約90日間、
ということになっています。
そして、この季節の食べ物と言えば、全国的にバーベキューをはずすことはできないでしょう!
メモリアルデーの声を聞く頃から、そして7月4日の独立記念日がピークとなり、
秋の始まりまで延々とバーベキューの波が打ち寄せることになります。
これはバーベキューというかグリルに欠かせないハンバーガー用パテ(バンズの間に挟むお肉)のセール中。
12個入りの袋がざざーっと並べられて。
ところで日本ではバーベキューと言うと、アウトドアだったら焚き火を起こして、あるいはコールマンの携帯バーベキューグリルとかを使って、鉄板や網焼きでお肉や野菜やお魚をジュージューと焼くわけですが、そういった焼き方はこちらでは「グリル」といういことになります。
高温で焼いておいしそうな焦げ目がついたりしますよね。
一方、「バーベキュー」は、スパイスをすりこんだりソースに漬け込んだ肉を、低温でゆっくりと焼くものを言うんですね。
時間をかけて焼くので、slow cook(スロークック)と呼ばれますが、これにより柔らかく、しっとりと味のしみ込んだ出来上がりになるわけです。
そういう調理法なので、肉と一緒に野菜や魚を焼いたり・・・ということはなく、付け合せにゆでたコーンやポテトなどが添えられることになります。
さて、このスロークックの「バーベキュー」のためには、グリルを覆うようにフタがついた形の「バーベキューピット」が使われるのですが、これはもう大から小まであらゆる形態のピットが存在します。
こちらは普通のスーパーでセール中の家庭用バーベキューピット(グリル)。
たとえば、こんなドラム缶を横にしたようなものも、れっきとした「バーベキューピット」なんですよ。
このドラム缶のようなピットでじっくり焼き上げたお肉が売り物。すっごくいい香り〜
つまりバーベキューピットは、調理人の信念に基づいて作られた「ハンドメイド」の一品がいろいろとあるわけで、
食べ物がテーマのフードTVチャンネルでは、そういった「バーベキューに命をかけた男たち(たまに女性もいる)」が、
オリジナル&お手製のピットを使って料理する壮絶なバトルの番組まであって、見入ってしまいまうこともしばしば。
こちらはそういったスロークックのバーベキューミートをファーストフードっぽく食べられる「Dickey's」のもの。
この日は、2種類のミートを選ぶメニューで、ポークリブとスパイシーソーセージ、
つけあわせはコールスローとオクラのフライを選んでみました。
あまりの暑さにくらくらする日は、がっつりお肉をほおばって元気をつけたいんです!
3種類のソースも用意されているので、ソースの味比べも楽しいかな。
日本にいた時には、醤油ベースのタレを使ってさくっと焼き上げたお肉が「バーベキュー」として脳内にしみついていたので、
アメリカの「バーベキュー」を最初食べた時は「・・・何か、ちがう!」と完全燃焼できませんでした。
が、最近では、これもひとつのスタイルだよね。と考えたら結構はまリ始めています。
今日ご紹介したDickey'sはラスベガスアウトレットセンター(ストリップ南端にあるアウトレット)の敷地内で、
ダンキンドーナッツの隣というわかりやすいロケーションで気軽に入れますので、
「がっつりお肉系」の方はぜひトライしてみて下さい♪
後姿のおじさまがこの大きめピット(BBQグリル)の持ち主。
お肉とグリーンビーンズとコーンとパン。あ、もちろんビールも忘れずに
筆者
アメリカ・ネバダ州特派員
石川 葉子
ラスベガスに来て20年ちょっと。ローカルツアーオペレーター出身のフリーランスライターです。
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