ラスベガスの秋祭り・大きくなって今年も大盛況

公開日 : 2011年10月24日
最終更新 :
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ここラスベガスも週末を中心に、イベントが目白押しの10月。

昨年初めて行なわれた日本人コミュニティによる「秋祭り」も、先週10/15(土)第二回目が開催されました。

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遠くに見えるのは、WynnホテルとEncoreホテル。

手探り状態から始まった昨年の秋祭りは、街の公園でささやかに催されたのですが、

それでも予想を大きく上回り600人近い人が集まってくれました。

そして今年は、通称「チャイナタウン」と呼ばれているショッピングモール、

「チャイナタウンプラザ」へ場所を移し、駐車場の一部を借り切って朝11:00から夜8:00までの開催。

ステージでのパフォーマンスやフード、ゲームなどが用意され、

ネバダ日米協会の協力のもと「東北地方太平洋沖地震の被災者支援募金」の活動も行なわれていました。

今年の来場者は、約4,000人。

広くはないラスベガスで、「Japanese Culture Fair」にこれだけの人が興味を持って

足を運んでくれるというのは、なんとも嬉しい驚きです。

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会場の中心となったステージ。やぐらをイメージして作られています。

ここは、コスプレ・コンテスト、カラオケ・コンテストのほか、合気道・居合道・弓道それぞれの

道場の方々によるデモンストレーション、和太鼓のステージ、Hip Hopダンスチーム、マーシャルアーツ(武術)のグループ、

日本舞踊、奄美三味線・沖縄三味線 などのパーフォーマンスの舞台となりました。

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日本生まれでありながらすでに一人歩きを始めて世界中へ広がったコスプレ文化。

会場では、コンテストに参加しないコスプレっ子たちも練り歩くなど、

ラスベガスでも地道に根付いていたことを発見。

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こちらは優勝したセーラームーンの二人組。

会場内でも「一緒に写真撮って!」とひっぱりだこ。

お祭りにはかかせないゲームも、射的、ヨーヨー釣り、輪投げ、金魚すくいが用意されていました。

一番人気の金魚すくい。

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そして、ヨーヨー釣り。

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子供たちと一緒に折り紙を楽しむクラフトブースもありました。(私もほんの少しここをお手伝い)

ここでは、練習用のハンドメイド折り紙パックを販売していて、売上は被災者支援募金の募金箱へ。

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新聞紙で折られたカブトは結構人気でしたね。

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「Kabuto をかぶりたい!」という子がたくさんいて、用意したカブトはすべてお持ち帰りされました。

お祭りフードも結構充実。

ラスベガスのポピュラーな日本食レストランが勢ぞろい ~ RAKU の焼き鳥、Ichiza のカレーライ

ス、Monta のラーメン、Kyaraの焼きそば、Ichibanのお寿司パック ~

そして、人気のハワイアン・シェイブアイス(カキ氷)のフードトラックもありました。

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お祭りでの食べ物は、誰もが一番楽しみにしている「アトラクション」かもしれませんね!

どこもかしこも長蛇の列で、20-30分待ち、時間帯によっては1時間近く待つこともあったようです。

炎天下の中、待つお客さんも作る人たちも大変だったことでしょう!

私や友人達もたこ焼きを買うのに20分並び、焼き鳥を買うのに30分並び、

シェイブアイスは手にするまでに40分以上はかかりました。

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実はこのあと、メインイベントのひとつともいえる盆踊りが待っているのです。

夜7時すぎから始まった盆踊り。

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定番の曲からなつかしの歌謡曲まで次から次へと続きましたが、

トリはこの日お披露目となった、「ラスベガス音頭」。

そして、この秋祭りのために作られた「ラスベガス音頭」を披露してくれたのは、

これも初登場の「秋祭りダンサーズ」でした。

今年7月までラスベガスで公演されていたショー、「祭 "Matsuri"」の元メンバーの方々で結成されたチーム。

涼しげなゆかた姿で元気にリードをしてくれました。

「祭 "Matsuri"」は、次から次へと飛んだり跳ねたり勢いのあるすばらしいショーでしたが、

そのイメージを継承して、「ラスベガス音頭」はかなりアップテンポな曲に仕上がっています。

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秋祭りは、「"秋祭" 遊園會」となっていて、Google Translateで訳してみたのですが、お祭りの紹介のあと、クライマックスの盆踊りについて、

「日本の民族文化と多民族文化が調和した楽しいものであった。」とまとめられているみたいです。

考えてみれば昨年もそうでしたが、今回のお祭りもチャイナタウンプラザを始めとして、

様々なコミュニティの方々が、「日本のお祭り」を盛り上げて成功させるべく、

がんがん後押しをしてくれました。

つまりこの「お祭り」自体が、日本の文化を紹介するものでありながら、

すでにいろいろな文化と交じり合いながら生み出されたもののように思います。

そして来年以降も、イベントの開催を通して文化交流はさらに深まり、

それだけ味わい深い「お祭り」になっていくのではないでしょうか。

秋祭りを「なつかしい!」と感じる日本人の方々にとっても、まったく新しい文化イベントとして

参加する方々にとっても、それはとても楽しみなことですよね。

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筆者

アメリカ・ネバダ州特派員

石川 葉子

ラスベガスに来て20年ちょっと。ローカルツアーオペレーター出身のフリーランスライターです。

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