ファッションの原点を見学

公開日 : 2015年04月22日
最終更新 :
筆者 : ピッパ

皆さん、こんにちは!

イタリアは、古い国ですので、掘り出せば掘り出すほど富がいっぱい出てくる国です。

(ここ掘れワンワンのようですね!笑)

私のやっているオペラも非常に奥が深いのですが、その他にもたくさんイタリアには価値、興味のあるものが溢れていて、魅力のある素晴らしい国だなあといつも感心してしまいます。

さてファッションの原点といえば糸ですね!どうして糸って?!

基本は糸から織ったり編んだりして布地ができ、そして服や絨毯、カーテン、シーツ、布地のバッグ、ハンカチ、帽子、ズボン、スカートなど布からできるものすべてが作られていきます。

その他には、糸に熱や力を加えて繊維同士を絡ませて布地もできますが、そのことを不織布といいます。

(革製品は除く)

でも、洋服を買いに行くときにこれらはすべて一本の糸から完成されているんだ。。。

なんて、普通の人はいちいち考えて買いませんよね。。。

しかし、ボタンつけやそで、裾のお直しをするときには糸が必ず登場します。

そして、改めて一本の糸の力がよみがえるのです。。。

糸とは、綿や、麻などの植物からとれるものや、羊の毛、蚕のまゆなどの動物からとれるものがありますね。

このような糸のもとになる、綿帽子のようなフワフワの細い毛のような材料のことを繊維といいます。

その他、ペットボトルをリサイクルしたり、ガラスや石油からつくったりして、糸をつくることができますね。

さて、今回は、糸の種類の中でも毛糸の製作会社へ社会見学に行ってきました。

私は幼いころから社会見学は大好きでした。

(遠足や修学旅行はもっとですが。。。笑)

普段の授業は退屈するときもありましたが、社会見学のときはテンションがアップし、前日からうれしくてワクワクしていました。

今回はイタリアでの社会見学、ワクワクが少し緊張のドキドキになりました。

場所は、トスカーナ州フィレンツェ郊外のカレンツァーノというところです。

ラ・スぺツィアからだと、約150キロ程度、1時間半程度で着きます。

フィレンツェからだと、約30分ほど。

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イラリア毛糸制作会社

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イラリア毛糸制作会社の一代目現会長ジャンパオロ・ブルーニ氏

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企画課、ここから始まりますと会長が自らご案内!

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アメリカのテキサス州をはじめ、ペルー、南アフリカなどから繊維を取り寄せます。

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これは白い色のチェックです。

グレーに近い白、ベージュに近い白、ピンクに近い白、ブルーに近い白と

光を当てることによって微妙に色が変わってくるのでこの機械はとても重要なのです。

また、国によって天候の違いや太陽の光の違いがあるので、それによって色も微妙に変わってくるので、その国に応じた注文の色の対応を細かくしなければなりません。

ただの白色だと思っていたら大間違いですね!

服飾や裁縫、編み物、手芸、絨毯などの仕事、パッチワーク、その他アパレル業界など関わりのある人にはわかると思いますが、その他の人には店頭にある出来上がった服や商品を選ぶのがやっとですね。あれは完成品(既製品)なのでいわゆる結果なのです。

あそこまでたどり着くにはいろんな作業を手掛けているのですね。

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これは、糸になる前の繊維の原形、会長自ら顔に当てたり、手触りで、長さ、タッチ、しなやかさ、感触、強さなどをチェックしイラリア毛糸の製品にあった繊維だけを厳選します。

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これもそうです。いとも簡単に細かく分けた繊維を見せてくれましたが、それはまるで手品のようで難しそうでした。

さすが見た目はエレガントな会長ですがこだわりのある職人気質の人ですね!

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チェックされた後、ここで繊維から糸になっていく工場へ案内してくれました。

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繊維から糸になってく様子

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機械で常に作動しています。

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その後、会長さんの趣味でもある馬を見せてもらいました。

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この白の馬は眠たかったそうです。起こしちゃってごめんね!

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実はこの会長、乗馬の元選手、かなり強かったらしくトロフィーやメダルがいっぱい飾られていました!

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馬たちが自由に走れるようになっている馬専用の室内練習場。。。

さすが!

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馬専用のシャワールーム

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ここでは、本格的に試合ができるそうです。

(インフォメーション)

Ilaria Manifatture Lane S.r.l.

via Paganelle - 50041 - Calenzano (FI) Italia

Tel: 055-8876693

次回はワイナリーとアグリツーリズモの見学をご紹介します。

どうぞお楽しみに!

ケイコ

筆者

イタリア特派員

ピッパ

イタリアミラノへオペラ留学後日伊間を往復する暮らしを初め、結婚後はイタリア各地に移住。

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