カトリック教徒巡礼の地。南ドイツ、オーバ-バイエルンの都アルトエッティング

公開日 : 2018年06月09日
最終更新 :

ミュンヘンの南90キロ、イン川のほとりに佇むバイエルン州の古都アルトエッティング。週末を利用して行ってきましたので、ご紹介したいと思います。

この町は、カトリック教徒巡礼の地として知られています。

地元ドイツだけでなく世界中から、毎年100万人のカトリック教徒がこの地を巡礼に訪れます。

また、これまで3人のロ-マ法王がこの地を訪れています。

1782年にピウス6世、1980年11月18日にはヨハネ・パウロ二世、そしてアルトエッティング近郊の町Marktlで生まれた前ロ-マ法王、ベネディクト16世は、2006年9月11日に訪れました。

カトリック教徒にとっては、最も重要な町の一つなのですね。

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その中心に建つ小さな教会、慈悲教会(Gnadenkapelle)。

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このチャペルの8角形をした基礎部分は、なんと西暦700年頃にできたとのこと。

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画像提供:Bischöfliche Administration der Kapellstiftung, Altötting(承諾済)

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画像提供:Bischöfliche Administration der Kapellstiftung, Altötting(承諾済)また、このチャペルでは、バイエルンの初代公爵が洗礼を受けた場所という伝説があるそうです。そして、ヴィッテルスバッハ家の著名人、たとえば選帝侯や王様の心臓が保管されています。

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画像提供:Bischöfliche Administration der Kapellstiftung, Altötting(承諾済)

有名なお城、ノイシュヴァインシュタイン城を建てたバイエルンの王様ですね。

そして8角形の教会の周りには、数世紀に渡って巡礼者が書いたいった2000枚ほどの

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事故や病気で瀕死の状態から聖母マリアの慈悲のお陰で助けられた、といったいろいろな具体的な話が書かれています。

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宗教色の濃いアルトエッティング。他にもいろいろな教会がありますが、

慈悲教会は、是非とも訪れていただきたいチャペルです。

毎日5時30分から20時30分まで開いていますが、午前6時から11時までは一時間おきに礼拝が行われていて、小さなチャペルは多くの信者でいっぱいになります。午後も礼拝が行われる日もありますが、午前中よりは見学しやすいかもしれません。

また、18時以降は信者個人のお祈りのため静寂の時間とされていますので、とりわけ静かに見学しましょう。

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独特な宗教的な雰囲気に包まれた町、アルトエッテイング。バイエルン州へ行かれたら是非立ち寄ってみてください。

筆者

ライプツィヒ特派員

シェーファー 玲子

2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。

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