カトリック教徒巡礼の地。南ドイツ、オーバ-バイエルンの都アルトエッティング
カトリック教徒巡礼の地。南ドイツ、オーバ-バイエルンの都アルトエッティング
ミュンヘンの南90キロ、イン川のほとりに佇むバイエルン州の古都アルトエッティング。週末を利用して行ってきましたので、ご紹介したいと思います。
この町は、カトリック教徒巡礼の地として知られています。
地元ドイツだけでなく世界中から、毎年100万人のカトリック教徒がこの地を巡礼に訪れます。
また、これまで3人のロ-マ法王がこの地を訪れています。
1782年にピウス6世、1980年11月18日にはヨハネ・パウロ二世、そしてアルトエッティング近郊の町Marktlで生まれた前ロ-マ法王、ベネディクト16世は、2006年9月11日に訪れました。
カトリック教徒にとっては、最も重要な町の一つなのですね。
こちらがアルトエッティングの中心、カペル広場(Kapellplatz)。
その中心に建つ小さな教会、慈悲教会(Gnadenkapelle)。
この教会をめざして、世界中から巡礼者が押し寄せます。
このチャペルの8角形をした基礎部分は、なんと西暦700年頃にできたとのこと。
そして、このチャペルの奥に立つ70センチほどの大きさの木製の聖母マリア像。
(チャペル内部は撮影禁止のため、教会の承諾を得てここではパンフレットの画像を掲載しています。)
画像提供:Bischöfliche Administration der Kapellstiftung, Altötting(承諾済)
この像は1330年頃に作られました。そして1489年に事故で重体になった男の子が聖母マリアに助けを求めた後に生還するという奇跡が起きたのを機に、それ以降まさにこの像をお参りすることが、巡礼の目的となったのでした。
画像提供:Bischöfliche Administration der Kapellstiftung, Altötting(承諾済)
また、このチャペルでは、バイエルンの初代公爵が洗礼を受けた場所という伝説があるそうです。そして、ヴィッテルスバッハ家の著名人、たとえば選帝侯や王様の心臓が保管されています。
なかでも、有名なのがルードヴィッヒ2世の心臓。
画像提供:Bischöfliche Administration der Kapellstiftung, Altötting(承諾済)
有名なお城、ノイシュヴァインシュタイン城を建てたバイエルンの王様ですね。
そして8角形の教会の周りには、数世紀に渡って巡礼者が書いたいった2000枚ほどの
奉納額が所狭しと飾られています。
天井にもぎっしり。
事故や病気で瀕死の状態から聖母マリアの慈悲のお陰で助けられた、といったいろいろな具体的な話が書かれています。
こちらは1800年代に書かれたものですね。
たとえばこの奉納額では、子供が事故で頭から瞼までの皮膚がはがれる大けがをし、3年たっても傷が癒えず悲惨な状態であったところ、アルトエッテイングのマリア様をお参りして御頼りしたところ、3か月で傷が完治したことに感謝いたしますと書かれています。
宗教色の濃いアルトエッティング。他にもいろいろな教会がありますが、
慈悲教会は、是非とも訪れていただきたいチャペルです。
毎日5時30分から20時30分まで開いていますが、午前6時から11時までは一時間おきに礼拝が行われていて、小さなチャペルは多くの信者でいっぱいになります。午後も礼拝が行われる日もありますが、午前中よりは見学しやすいかもしれません。
また、18時以降は信者個人のお祈りのため静寂の時間とされていますので、とりわけ静かに見学しましょう。
独特な宗教的な雰囲気に包まれた町、アルトエッテイング。バイエルン州へ行かれたら是非立ち寄ってみてください。
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