ライプツィヒのホロコ-スト関連記念碑

公開日 : 2019年01月27日
最終更新 :

1月27日はドイツの休日ではありませんが、ドイツにとってとても重要な日です。それはアウシュヴィッツ強制収容所が解放された日。「ホロコ-スト記念日」とよばれています。

第二次世界大戦中ナチスドイツによって多くのユダヤ人が迫害を受け、強制収容所へ送られ過酷な強制労働を強いられたり、虫けらのように殺害された史実は、皆さんもご存知だと思います。ドイツ各地に収容所跡が残っていますが、抹殺収容所といわれたポ-ランドのアウシュヴィッツは日本でも最も知られていますね。

毎年この日、ドイツ連邦議会では式典が催され、政治家自らが追悼の意を表します。

今年は27日が日曜日なので、31日の議会で行われるようです。

「アウシュヴィッツ(ホロコ-スト)なしには、ドイツのアイデンティティ-を語れない。」とまで国の元首が言うドイツ。メルケル首相他ドイツの政治家も同じスタンスです。ドイツ人は生まれ持って、ホロコ-ストの責任を背負っている、またその責任を果たしていく義務があるという考えなのです。 ドイツは永遠に、この大きな過ちを次世代に伝え続け、責任を取っていくべきという覚悟でいるドイツ人。私がドイツ人を尊敬していることの一つでもあります。

私が住むライプツィヒには戦前ユダヤ人が13000人暮らしていました。当時ドイツで6番目に大きなユダヤ人教区があり、ザクセン州では最も大きかったそうです。 しかしユダヤ人の迫害は行われたナチス時代、1933年から1945年に間には、わずか24人しか残っていなかったといいます。

Juden denkmal1.jpg

道路を挟んで記念碑の奥に見えるのが動物園の入口です。

Juden Denkmal mit Zooeingan.jpg
Juden denkmal mit Brücke.jpg

ここでも、過去の過ちを忘れまいとするドイツ人の姿勢が感じられます。

通常の観光ではまず訪れない場所ではありますが、ドイツのユダヤ問題に関心のある方は、是非訪れてみてください。

記念碑の場所:ライプツィッヒ動物園入口の、道路の反対側にある川のほとり。

Partenstr.

行き方: トラム12番で中央駅から3つ目(Zoo駅下車)

筆者

ライプツィヒ特派員

シェーファー 玲子

2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。