コロナの状況が悪化しているドイツ。ザクセン州はもっとも深刻で、新たな規制へ。
1ヵ月ほど前まではコロナの感染状況がそれほど深刻ではなかったドイツですが、このところかなりたいへんになってきました。
とりわけライプツィヒのあるザクセン州が最も深刻な状況です。
新規感染者数の基準値となる人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者数の数は、11月10日現在のドイツ全国で232.1。ほとんどの週が3桁の数字になっていますが、ザクセン州は最も多く459.4となっており、これまででこんなにひどいことはなかった記憶があります。とりわけザクセン東部はこの数字が700以上のところもあります。ライプツィヒ市は243と、ザクセン州の中ではまだましですが、100を超える数字はやはりかなり懸念されます。
そんななか、ザクセン州は11月8日から新たな規定措置を義務づけました。
とりわけ、以下の点が重要な規定になります。
これまでどの州でも3G規定、つまりワクチン接種済みか、コロナ快復者か、コロナテスト陰性であるかのいずれかであることがいろいろな施設などへ入るための条件でしたが、8日からは、2G規定になりました。
つまり、ワクチン接種済かコロナ快復者でないと以下の場所での立ち入りが許可されません。
屋内のレストラン屋内の催し物屋内の文化・余暇施設クラブ、バー、ディスコ大規模な催し
要するに、ワクチン接種を拒んでいる人にとっては、非常に厳しい状況になります。
実際のところ、ザクセン州ではワクチンを拒否している人が多いことから、コロナの新規感染者数がほかの州よりも多い原因になっているのです。
また、病床数の状況も日々悪化しているので、懸念されます。
ちなみに集中治療室でコロナの治療を受けている人のほとんどが、ワクチン接種をしていない人とも言われています。
これまでは、医療用のマスクでもよかったのがさらに厳しくなったわけです。
思えば昨年も秋には感染者数が増大したドイツ。やはり雨の多いジメジメした気候になると、ウイルスが蔓延しやすくなるのでしょうか。
筆者
ライプツィヒ特派員
シェーファー 玲子
2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。
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