ドイツにおける新たな防疫措置!ザクセン州は厳しい制限措置へ

公開日 : 2021年11月25日
最終更新 :

ドイツの新型コロナウイルスの感染状況は悪化の一途をたどっていまして、医療状況もかなり懸念されることから、2021年11月18日にドイツ全国一律の新たな措置が決まりました。

今後、この措置を元に各州政府で新たな防疫対策を行うこととなります。

今回の決定では、過去7日間の人口10万人あたりの新規入院者数(入院率)に応じた制限措置が導入されることになりました。

その入院率は以下の3段階が設定されています。

 (1) 入院率(Hospitalisierungsinzidenz)の値が3以上の場合 以下のイベント,施設の訪問・利用には2Gルールが適用される(ワクチン接種者、感染からの快復者のみが訪問・利用可能)。 5日間連続でこの値を下回った場合は解除される。○余暇イベント・施設の訪問○文化イベントや文化施設の訪問○スポーツイベントの訪問・運動施設の利用○レストランやその他の屋内でのイベント○ボディケア施設の利用○宿泊施設の利用(2)入院率(Hospitalisierungsinzidenz)の値が6以上の場合 各州は更なる防疫措置を導入する(2Gプラス)。 2G(ワクチン接種者や感染からの快復者)も,感染リスクが高い場所,例えば,人が密集し,かつ衛生管理が困難なディスコ,クラブ,バーなどを訪問する際には,コロナ検査の陰性証明が必要。 5日間連続でこの値を下回った場合は解除。(3)感染率が特に高く,公衆衛生システムへの負担が特に大きい場合 遅くとも入院率の値が9以上になった場合,各州は,州議会の同意を条件として,感染症予防法を適用し,更なる措置をとることができる。

ザクセン州では、上記入院率が11月16日には10.97となっていましたが、11月22日現在は4.39となっていますあ、まだまだ油断禁物です。

先日、ザクセン州の緊急措置が決議され、とりわけ以下の新たな厳しい規制が11月22日から実施されています。

・個人的な集まりは一所帯プラスひとりのみ可能。(ワクチン接種者と快復者、子供は例外)

・生活必需品以外の物を扱う商店へは、2G(ワクチン接種者や感染からの快復者)の証明書保持者のみ入店可能。

・飲食店は2G(ワクチン接種者や感染からの快復者)の証明書保持者のみ入店可能で、しかも営業時間は6~20時までに制限される。

・図書館と野外の動物園以外の文化・余暇施設はすべて閉鎖。

・大規模催しものはすべて開催中止。今年もクリスマスマ-ケットの開催は中止となってしまいました。

・町なかなどでの飲酒は11月24日から禁止。

クリスマスを来月に控え、今週末から待降節にはいるドイツでは、例年でしたらクリスマスマ-ケットが開かれ、さまざまな音楽会も開かれる時期ですが、今年も昨年に引き続き、残念な状況となってしまいました。

また、ドイツ全土で職場に行く際には3Gル-ル(ワクチン接種者、コロナから快復者、およびその日のコロナ陰性テスト証明所持者)が徹底されることになりました。雇用者側はこれを怠ると罰金などの処罰が課されます。

そして、ドイツ鉄道などの長距離路線でも、この3Gル-ルが徹底されます。

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筆者

ライプツィヒ特派員

シェーファー 玲子

2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。

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