ドイツ全土でさらなる制限措置が強化!飲食店入店の際にはワクチン接種+当日の陰性証明、もしくはブースター接種証明が必須に!

公開日 : 2022年01月11日
最終更新 :

新年あけましておめでとうございます。

今年こそコロナが収束して、自由な行き来が可能となることを願っています。

大晦日の花火もほとんどない静かな年明けとなったドイツですが、1月7日ショルツ首相と連邦各州首相による協議が行われました。オミクロン株の感染拡大により新規感染者数が急増しているドイツでは、ブースター接種を含むワクチン接種の更なる促進に加え、更なる制限措置の強化について以下のように合意されました。

とりわけ飲食店入店時の規制強化が今回の合意のなかで最も注目される点です。

・飲食店における規制強化2G 飲食店に入店する際には,現在は2Gルール(ワクチン接種者もしくは感染からの快復者である必要があるというルール)が適用されていますが、感染者数に関わらずドイツ全土で2Gプラスルールを適用することになります。

2Gプラスルールというのは、2G(ワクチン接種者もしくはコロナからの回復者)であってもその日に有効な陰性証明書、もしくはブースター接種証明書を提示しないと入店できないというルールです。

今回の措置はワクチン未接種者のみならず飲食店にとっても厳しい規制となります。営業時間も20:00までに制限されたままなので、かなり苦しい状況にあると思われます。

そのほかの合意事項は、以下の通りです。・隔離に関する規制の変更(1)一般的な隔離期間の短縮 感染者や濃厚接触者の隔離の期間は、これまで14日間であったところ今後は原則として10日間になります。 感染または濃厚接触の7日目以降にPCR検査などの陰性証明により、隔離を早期に終了させることも可能となります。(2)ブースター済みの濃厚接触者等に対する隔離免除 ブースター接種済みの濃厚接触者の隔離は免除。また、予防接種を最近完了した者や最近感染から快復した者についても隔離は免除される。(3)医療・介護施設等の勤務者に対する措置 医療、介護施設に勤務する者が感染した場合は隔離7日目以降に行ったPCR検査の結果が陰性であり、かつ直近48時間以内に無症状であれば職務に復帰することができる。(4)濃厚接触者としての児童、生徒及び幼児に対する隔離期間の短縮 児童、生徒や保育施設に通う幼児が濃厚接触者である場合は、隔離5日目以降に行ったPCR検査等の陰性証明書があれば隔離を終了することができる。 毎日検査が行われている場合やマスク着用義務などの厳格な感染対策が行われている場合には、隔離措置の例外も可。

・文化・余暇イベント及び小売店における2Gルール(継続)(1)文化、余暇イベントおよびその施設など(映画館、劇場など)の訪問にあたっては感染者数に関わらず、ドイツ全土で引き続き2Gルールを適用。

(2)小売店においても引き続き2Gルールを適用。ただし、生活必需品を取り扱う店舗(注:スーパーマーケットなど)は適用対象外。

(3)ワクチン接種を受けることのできない者、ワクチン接種が推奨されない者、18歳未満の未成年者は除く

・クラブやディスコの閉鎖(継続) 当面の間は屋内のクラブやディスコは閉鎖。ダンスイベントは禁止。・私的な集まり(継続)(1)ワクチン接種者や快復者のみが参加する場合であっても、私的な集まりは最大10人までに制限。14才未満の子供は例外。

(2)ワクチン未接種者及び快復者ではない者が参加する私的な集まりにおいては、引き続き自らの世帯と最大2名までのもう一世帯に属する者に制限される。14才未満の子供は例外。・ FFP2マスクの推奨 閉鎖された空間内人と集うとき、さらには小売店での買い物や公共交通機関の利用にあたってはFFP2マスクの着用を強く推奨。

これについては、ザクセン州ではすでに義務化されています。

いずれの規制もブースター接種済みの人は優遇されるものとなっており、ワクチン接種のさらなる促進強化を図るのが狙いと思われます。

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筆者

ライプツィヒ特派員

シェーファー 玲子

2008年夏よりドイツ中東部の町ライプツィヒ在住。現在はライプツィヒにてフリーランスと主婦業に従事している。

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