南国情緒あふれる島、マデイラ①
これからが旬のリゾート地、マデイラ諸島の紹介です。この諸島はリスボンから約1時間半~2時間ほどのところにあります。
今回筆者が使ったのは学生や格安旅行には強い味方のeasyjet。7,8月はハイシーズンですがそれでも往復2万円ほどでチケットの購入が可能です。
気候は亜熱帯気候で、植物、果物、魚介類はポルトガル本土では見られない種類のものがたくさんあります。なんといっても景色が大変きれいなので、オーストリアの皇妃エリザベートが好んで訪れていたという話もうなずけます。
諸島の中心に当たるのがフンシャルという町。観光スポットやレストラン、ホテルなどが集まっています。
空港からフンシャルまではAerobus(アエロバス)というシャトルバスが1時間に1本ほど通っています。料金は往復で7.5ユーロ(片道は5ユーロなのでこれを購入したほうが断然お得です!)。
観光スポットとしてのオススメですが、まずはラブラドーレス市場。
月~土曜の朝8時ころから開いていて、魚を売りさばいている午前中のほうがより活気があります。
伝統衣装を着た女性たちがちょっと変わったトロピカルな花々を売っている様子が見られます。果物や野菜も量り売りされています(※ぼったくりには要注意!)。この市場を訪れることで庶民の生活が垣間見られることと思います。
他には美術館、博物館、マデイラワインの酒造&販売所、美しいアズレージョで内装された数々の教会...などなど見所が散在しています。
ちょっとひと息つきたいときはサンタカタリーナ公園へ。池を眺めながらベンチで一休み、色とりどりの花に囲まれて芝生にゴロンと寝転がってのんびり...なんてことができます。また少し小高いところにあるので、街並みと港を見渡すことも可能です。
「1日以内でフンシャル市内ともう一箇所近場をあわせて訪れたい」という方はケーブルカーに乗ってMonte(モンテ)へ。
往復15ユーロで片道約15~20分で行ける観光地です。見所としては、ノッサセニョーラ・ド・モンテ教会、熱帯植物園などでしょうか。植物園では入場料は10ユーロと少し高めですが、珍しい植物、きれいに整えられた西洋とアジア風の庭園、ポルトガル各地から集められたアズレージョで飾られた小道、博物館や一休みできるカフェなどもあって十分楽しめます。カフェではマデイラワインの試飲もでき、ドライと甘いものと2種類から選ぶことができます。
Monteのアトラクションとして有名なのが木製のソリが付いた大きなバスケット(2人乗り)で坂を下るというもの。教会の辺りから10分~15分かけて約2キロの道のりを駆け下ります(一人あたり25ユーロ)。
食についてもちょこっと御紹介します。
町の中心を海沿いに歩いているとどこからともなくやってくる香ばしいにおい...Bolo de Cacoというサツマイモの粉入りのもちっとしたパンにチョリソーや豚肉のソテーをはさんだものが手軽に食べられるB級グルメとして流行っているようです。
注文に応じてガーリックバターなども塗ってもらえ、だいたい2ユーロほどで購入できます。小腹がすいたとき、食べ歩きしたいときにちょうどいいサイズです。
あと、マデイラを訪れたらやはり魚介類ははずせません。よく消費されているのが太刀魚。フライにしたものがよくメインとして食べられています。白身魚なのでさっぱりしているのですが、程よく脂も乗っていて身がまとまっていると感じました。
写真の上に載っているのはバナナ。太刀魚とは別々にたべるようですが、この組み合わせも意外にいけます。
ビールのおつまみにぴったりなのが、CaramujosとLapasという貝類です。前者は"海のかたつむり"と呼ばれていて、唐辛子やその他香辛料と一緒にゆでられます。小さなはりで(サザエを食べるときの要領で)中の身をとらなければならないのでこちらは食べるのに少し手間がかかります。後者はカサガイという貝の一種でバターとにんにくでグリルされ、絞りたてのレモンをかけていただきます。
こちらは必ずといっていいほどどこのレストランでも食べることができます(Caramujosはあまり置いているレストランがないようです)。
どちらもビールとあわせて8ユーロ前後でいただけます。
マデイラワインや果物・植物のリキュールも有名です。マデイラワインは熟成方法が普通のワインとはちがうようで、濃いものは干しぶどうに近い芳香がします。
辛口(secoセッコ)、甘口(doceドーセ)と食前・食中/食後のデザートワインと種類があり、銘柄でもその味は異なります。お店の人に「この食事(デザート)とあわせるならどれがオススメですか?」などと質問するのがベストだと思います。
次回はマデイラ島を一日(もしくは半日)で観光する現地ツアーの紹介です♪
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