8月のリュブリャナ〜新型コロナウイルスの影響〜

公開日 : 2020年08月23日
最終更新 :

2020年8月のリュブリャナは暑かったです。

30度近く、またはその温度を超える日が続き、暑い暑いと何度も口に出してしまうほど。

リュブリャナはコンクリートが多いので、15時くらいになると照り返しが強くサウナのように暑くなってしまうのがきついところです。こういうときは夜に活動的になってしまうものですね。

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また新型コロナウイルスの感染者も安定して増えています。感染者数は1日10〜30数人までになることもありますが、重症患者さんや死者は少なく、若者の感染者が多いことが特徴だそうです。

店内でのマスク着用と手の消毒はもう習慣になりつつありますが、ソーシャルディスタンスのキープは難しい課題です。正直各レストランやお店には1.5mの距離を保ちましょうと書いてありますが、あるだけで誰も守る気がない感じです(笑)

郵便物もスロベニアから日本への発送は可能ですが、遅れがあることは覚悟しましょう。

私は先月それを経験しましたが、郵便局の説明によるとやはりコロナウイルスの影響で遅れが生じてしまうとのこと。

経由地なども保安上の理由で伝えることができず、追跡は必要書類などを提出した上で応じてくれるそうなので遅れはとにかく覚悟の上で、ということになります。

深刻なのは経済への打撃で、私が従事している観光業は深刻です。

首都リュブリャナは例年7月は250万人の宿泊客がいたそうですが、2020年は50万人ほど。落ち込みがすごいですね。

またスロベニアではガイドは国、またはその地区の試験を受けて合格した人だけがなれる仕事で、日本よりもなるのが厳しく、文化や歴史を伝える専門家としての役割を担っている職業ですが、彼らのサポートは本当に手薄です。

しかしながら若い人たち、ツアーを運営する会社では地元の人向けの新しいプロモーションやツアープランを作成してアクティブに頑張っている状態です。

そんななかアルコール業界はそこまで深刻な打撃を受けなかったそうです。

というのも自宅隔離が続いた月は、家飲みとなり手頃な価格で提供している大手のワインやビールの売り上げはむしろ上がったそうです。一方で、高額なワインを扱っている場合は売り上げが下がったということです。

さて、スロベニア人は海水浴にクロアチアへ行くことが多いですが、クロアチアのコロナ感染者も急増していてレッドゾーンとスロベニアでは指定されることになりました。レッドゾーンは警戒度が高いのでそこからスロベニアへ来る場合は2週間の隔離が要請されます。クロアチアにいる人は慌てて帰る準備をしている人が多いと思いますね。

コロナが落ち着く気配はまだ先だと思いますが、夏の暑さだけは落ち着いて欲しいです!

筆者

スロベニア特派員

菊地 由貴

スロベニアの首都リュブリャナで現地ガイド、通訳をしています。現地の魅力や生活の様子をお届けします。

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