ロンドン特派員 新着記事
ほぼ新年と時期を同じくして、2021年1月5日から始まった第3次ロックダウン中のイギリス。とはいえ今回も食料品店や銀行、郵便局など生活に不可欠な業種は営業を続けています。
そこで多くの人々にとって最も利用頻度が高いのはスーパーマーケットですが、最近の感染状況をふまえて来店客への規制を強化するお店が増えてきました。
代表的な例が大手スーパー「テスコ(Tesco)」。そこで当記事では、最近このスーパーマーケット会社が発表した5項目を紹介します。
1)マスク着用。これはすでに法令化されているものの、ごく一部に遵守しない人もいるようです。健康上の理由でマスク装着が無理な場合をのぞき、マスクまたはそれに準じた物で鼻と口を覆うよう徹底。
2)基本的にひとりで来店すること。小さな子供連れや、誰かを介護している人は例外。また政府ガイドラインに従って、なるべく来店回数を控えること。
3)ひとりの客が出たら、別のひとりの客が入る。店内の人数制限を管理するため入店時は出入口で待機し、すでに店内にいた客がひとり出てから新たにひとりが入るというルールで、入口にいる係員の指示に従う。
4)出入口に信号を導入。英国全土にある約4000店舗のうち主要1300店舗以上に、赤と青の信号を設置。これは(3)をさらにシステム化したもので、入口に係員がいなくても信号が青になるまで入店しないように。
5)手の除菌だけでなく、バスケットやトロリーの取っ手も除菌すること。入口や店内各所に設置した除菌ジェルやスプレーなどを活用し、こまめに除菌する。
以上がスーパー「テスコ」から利用客への要請で、ほかの大手チェーンも同様の規制を設けています。詳細は各社によって多少違いますが、入口などに貼られたポスターや掲示板に注意をはらい、係員の指示に従えば大丈夫。
1日も早くコロナ禍が収束するよう、これからも予防を心がけて生活したいと思います!
従来よりも感染力が強い新型コロナウイルス変異種のさらなる感染拡大を防止するため、本日2021年1月5日より再びロックダウン開始となったイングランド。
また連合王国を構成する他の3国スコットランド、ウェールズ、北アイルランドもほぼ同様の体制となりました。
具体的な内容は、昨2020年3月~4月に実施されたロックダウンに近いもの。生活必需品を扱う店(食品店、スーパー、薬局など)や銀行、郵便局などを除く多くの商店や飲食店、娯楽施設、スポーツジムなどは休業(公共の児童公園は例外)。
また学校は、キーワーカーと呼ばれる医療・救急従事者や教育者などの子供以外は、すべて自宅でのリモート学習中心になります(保育園は例外)。
現在発表されている限りでは、首都ロンドンを含むイングランドに関しては、少なくとも2月中旬のハーフターム(学校など教育機関の中間休み・今年は2月15日~2月19日が該当)まではロックダウン継続。そのあとの規制緩和については、状況を鑑みながらの決定となります。
現状よりもコロナ患者が増えてしまうと医療機関の対応が困難になるため、いわゆる医療崩壊を防ぐためのロックダウン。同時にオックスフォード/アストラゼネカ・ワクチンの接種も進め、その奏功に注目が集まっている現在のイギリスです。
新年、明けましておめでとうございます。旧年中は当ロンドン特派員ブログを通して、誠にお世話になりました! また2021年もイギリス、そしてロンドンを始めとする各所の様子をお伝えしてまいりたく存じます。
今年の干支は丑……私事で恐縮ながら筆者も丑年なので、ちょっとうれしい年明け?とはいえ、やはり懸念事項は相変わらずコロナ問題です。
いまこれを書いている2021年1月2日現在、イギリスでのコロナウイルス罹患による死亡者数は7万4000人以上。最近は特に新型コロナ変異種の感染拡大が顕著です。
この状況を食い止めるべく英政府は一昨日(2020年12月31日)より、さらにコロナ警戒レベル4(非常に高い)指定地域を増やし、イングランド全体の4分の3を占めるようになりました。
現在、最大の課題は医療機関にこれ以上の負担がかかるのを防ぐこと。そのため新開発されたワクチン接種もすでに始まっており、特にイギリス国内生産で輸送・供給に利便なオックスフォード/アストラゼネカ・ワクチンへの期待が高まっています。
以上、コロナ鎮静に向けて長い道のりを歩み出したイギリス。今後も進捗状況を伝えていきます。
それでは本年も、どうぞよろしくお願いいたします!