高学歴なコメディアンたち

不思議なことに、イギリスのコメディアンには、高学歴な人が非常に多い。

「Mr．ビーン」の役で日本でも人気を集めたローワン・アトキンソンは、オックスフォード大学卒。また1960〜70年代にかけて時代の寵児となったお笑いグループ、モンティ・パイソンのメンバー6人のうち、3人がケンブリッジ大卒、2人がオックスフォード大学卒。他にも、高学歴のコメディアンはたくさん存在します。

どうやら彼らは、大学のサークル活動でお笑いのセンスを磨いているようです。勉強はもちろん優秀、スポーツもできて、芸術にも関心が深い、といったマルチ人間が多く存在するイギリスのエリート層にとっては、ユーモアのセンスも養うべき教養の一つ。そこでケンブリッジやオックスフォードといった名門大学の演劇サークルやお笑いサークルには、豊かな人材が集まります。

写真は、先のローワン・アトキンソンもかつて所属していたという、オックスフォード大学の演劇サークル「オックスフォード・レビュー」の会長を務めるジョセフ・マーカムさん。同大学で英文学を学び、しかも首席の称号を得ている秀才でもあるマーカムさんは、既にお笑いの仕事のオファーを少しずつ受けているようです。

マーカムさんもいつか、一流のお笑い芸人になるのかもしれません。