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イギリス/ロンドン特派員ブログ 旧特派員 R. Andrews

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2012年5月 8日

カティーサーク号6年ぶりに一般公開


カティーサーク号6年ぶりに一般公開

2007年のちょうどこの時期、朝起きてテレビをつけると、そこには目を疑うような映像がありました。なんと地元グリニッジの観光名所カティーサーク号が激しく炎上していたのです。

この船、19世紀に建造された現存する唯一のティークリッパー(茶葉輸送用の快速帆船)。130年以上の年月が経過し、雨漏りなどの老朽化が進んでいたため、火災の半年ほど前から修復工事が行われていました。

作業を行っていない朝方の出来事ということもあり、当初放火が疑われたのですが、その後、作業現場で使われていた「掃除機の電源が入ったままになっていた」という何ともお粗末な発火原因が判明。木造なので瞬く間に火は燃え広がったものの、幸い、修復工事に伴いマストなどの重要パーツは別の場所に保管されていたそうです。

そんなカティーサーク号が、6年という長い修復期間を終えて、先月26日に再びオープン。週末には長蛇の列ができ、かつての活気を取り戻しています。

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特筆すべきは、船体が海に浮かぶような展示方法になっていること。デッキや船内はもちろん、1000トン近くもある船の下も展示スペースになっていて、まるで海の中から船底や海面を見上げているような気分が楽しめます。

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実は1957年の一般公開以来、50年もの間地上に設置されていたため、船本体の重みに耐えかねて船体が変形。これはもう持ち上げるほかないと、地上から3メートル浮かせた今回の展示スタイルが考え出されたようです。ちなみに、修復総額は5000万ポンド(約65億円)に上り、国営宝くじの収益金などで賄われました。

船内は、当時の船荷を再現した中国の茶箱や、船の構造や貿易の歴史を紹介したデジタル展示などが見られ、広々としたデッキに上がれば、磯の香りがしそうなほどの臨場感でした。正直、「船を見るだけで入場料12ポンドは高い!」と思っていましたが、一見の価値ありな展示内容です。

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ところで、カティーサーク号からテムズ河に沿ってグリニッジ大学の方へ10分ほど歩いていくと、地元の人たちで賑わうパブ「カティーサーク・タヴァン」 があります。グリニッジ周辺は観光客で常に混雑していますが、ここは駅から少し離れるので、周辺は驚くほど静か。200年以上の歴史があるこの建物に一歩足を踏み入れれば、その雰囲気の良さを誰もが実感できると思います。観光に疲れたら、テムズ河を眺めながらここで一杯いかがでしょうか。


カティーサーク号
見学時間:10時〜17時(最終入場:16時)
定休日:月曜日(2012年11月までの定休日)
入場料:大人£12、学生・60歳以上£9.50、子ども£6.50 ※オンライン事前予約可
住所:Cutty Sark Clipper Ship King William Walk, Greenwich, London SE10 9HT
最寄駅: Cutty Sark
http://www.rmg.co.uk/cuttysark/

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2012年5月 8日
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      ロンドン特派員
      R. Andrews
      現地ライター。新聞やウェブサイトで執筆。広報代理店に勤務後、結婚を機に、2010年に渡英。現在、WSETワイン上級の資格取得を目指して勉強中。趣味は美術館巡りで、平日の朝の静かなテートモダンとその最上階にある眺めの良いカフェがお気に入りの場所。「天気が悪くてご飯がマズい」だけではない、長閑で刺激的なロンドンの様子を伝えます。

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