【新型コロナウイルス】ジョンソン首相の容体&ロックダウン延長の兆し(2020年4月8日現在)
今も猛威をふるい続ける新型コロナウイルスCOVID-19、本日2020年4月8日現在イギリス国内での感染者数は5万5242名(そのうち死亡者数は6159名)と公表されています。
先々週に自身が感染し首相官邸にて自己隔離していたボリス・ジョンソン首相は、症状が重くなったため3日前からロンドン市内にあるセント・トーマス病院に入院。その翌日には集中治療室に移動となり看護を受けています。
とはいえ肺炎にはいたっておらず、酸素マスクの使用はあってもさらに重篤な場合の人工呼吸器は不要という、今のところ安定した容体とのこと。明るいムードメーカーでもあり国民に人気のある首相の、1日も早い快復が望まれています。
また先週から今週にかけて、イギリス国内の全世帯(約3000万世帯)に、この首相からの手紙が郵便局ロイヤルメールにより配達されました。
内容はすでにジョンソン首相および保健相らが、毎日のように記者会見で繰り返していたこと。すなわち現在のコロナ禍を克服するためには国民一丸となって協力し、自宅待機することが何よりも大事。そしてわれわれのために日夜尽力している医療従事者らへの謝辞などで、この手紙配布によって改めて念を押しているかたちです。
そんななか、奇しくもジョンソン首相入院が報じられたのと同じ2020年4月6日の夜には、エリザベス2世女王による異例の緊急スピーチが全国放映されました。チャールズ皇太子も先だってウイルス陽性となり自己隔離していたこともあり、女王陛下にとっても深刻なこの事態。やはり国民の協力への感謝と励まし、医療従事者はもちろん今も国民のために働く人々への心のこもったメッセージでした。
イギリス国民に不要不急の外出をしないよう、少なくとも3週間のロックダウンが宣言されてから本日で16日目。まだ感染拡大はピークは迎えておらず、今後も感染者そして犠牲者の増加が予測されている現在、21日間を過ぎても延長される見込みが報じられています。
なおロンドン交通局によると、すでに9名のバス運転士がCOVID-19感染により死亡しています。今もロンドンの動脈として稼働する路線バスですが、利用客にはなるべくうしろのドアから乗車するよう呼びかけています。また運転手のすぐうしろにあたる、最前列席に座るのも控えて欲しいとのこと。
さまざまな制約があり不便ではありますが、安全と健康に代わるものはありません。イギリス、日本、また世界各地の皆さまも、どうぞ気をつけてお過ごしください!
イギリス国民医療機関NHSによるCOVID-19公式Webサイト
筆者
イギリス特派員
小野雅子
在英30年を過ぎました。初めてイギリスへいらっしゃる方にも分かりやすいロンドン観光&文化情報を中心に、イギリス各地やヨーロッパの情報もご案内いたします!
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