英国のクリスマスに欠かせないセーター?!クリスマス・ジャンパー
イギリスのクリスマスは、家族や親戚・親友など、ごく親しい人たちと家庭的に過ごすのが一般的。そういう意味では、日本のお正月に似ています。
私とパートナーもお互いの娘たちやその伴侶と子供たちを招いて、アットホームなクリスマスを祝いました。
そして26日には皆が帰って行ったので、家の中の片付けと同時にこのセーターも洗濯。
って、何この派手すぎる柄のセーター?!と思うでしょ。
これはクリスマス・ジャンパーと呼ばれる、イギリス人の家庭的クリスマスに欠かせない(笑)アイテム。ちなみに英国ではセーターのことをジャンパーと呼びます。
ただのジャンパーと違う点は、あくまでも一目でクリスマスと分かること!しかもベタで悪趣味と言えるほど、ダサいデザインだと更にウケます。
いわばクリスマスに気心の知れた内輪と集う際に着て、「アハハっ何そのジャンパー!」と笑われるデザインが理想的(?)。
イギリスでは1980年代に、テレビのクリスマス特番などで出演者らが着始めたのが火付け役。当時の人気歌手アンディ・ウィリアムズらも、クリスマス・ソングをそんな装いで歌ったそうです。
それでもしばらくは「ダサいジャンパー」という評価で流行には至らなかったのですが、2001年公開のラブコメ映画「ブリジット・ジョーンズの日記」で再注目!
主役を演じたレネー・ゼルウィガーの相手役コリン・ファースが、親戚から贈られた手編みのダサいクリスマス・ジャンパーを渋々と着るシーンは、ストーリーのポイントでもありました。
元来ユーモア好きな英国人にとって、今ではクリスマスに欠かせないアイテムに定着した感があります。
またチャリティ精神の旺盛なお国柄。児童救済チャリティ団体による「クリスマス・ジャンパー・デイ」というイベントも毎年12月に開催されるようになり、今年は12月10日でした。
これは勤務先や学校内であらかじめ申し合わせ、その賛同者はクリスマス・ジャンパーを着て出社や登校するだけでなく、少なくとも1ポンド以上を同チャリティ団体に寄付するというもの。
もともとクリスマスや年末はチャリティ活動が盛んになる季節。ただ寄附金を募るだけでなく、賛同者にとっても楽しいイベント感覚なのがグッドアイディアですよね。
孫息子も小学校でそのイベントがあり、娘(彼の母親)がサンタ帽子をかぶったストームトルーパー柄のジャンパーを調達!うちに来た時にも着てくれましたよ♪
米国でも「アグリー(カッコ悪い)セーター」として市民権を獲得したらしい、クリスマス限定のダサいジャンパー。ハロウィンやイースターのように、いつか日本でも流行るようになるでしょうか?!
筆者
イギリス特派員
小野雅子
在英30年を過ぎました。初めてイギリスへいらっしゃる方にも分かりやすいロンドン観光&文化情報を中心に、イギリス各地やヨーロッパの情報もご案内いたします!
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