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イギリス/ロンドン2特派員ブログ 櫻木 さとみ さん

イギリス・ロンドン2特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2020年9月19日

1215年にマグナカルタの署名が行われたRunnymade を歩いてみよう


1215年にマグナカルタの署名が行われたRunnymade を歩いてみよう

Runnymade.jpg

1215年に戦争に負け土地を失ったうえに、莫大な戦争の費用を補填するため重税を課したキングジョンが諸侯からの反発を受け、マグナカルタに署名を迫られたことで知られるRunnymade。民主主義誕生の地ともいわれ、現在は、ナショナルトラストが管理しています。現在コロナが猛威を振るっていますが、落ち着いたら出かけてみたい、歴史を感じられる公園Runnymade and Ankerwyckeを紹介します

Runnymade and Ankerwycle へのアクセス


ロンドンWaterlooから1時間弱、乗り換えなしで最寄り駅Eghamまで到着できます。そこからFirst 8のバスに乗り換え、公園の外側で止まる駅で下車します。

ヒースローから車で行くなら高速道路M25を経由し、13番目のジャンクションで降り、ランダバードをWindsor Road A308 方面に抜け、川沿いに2.4kmほど進めば公園の駐車場に到着します。


■The National Trust - Runnymede and Ankerwycke ・住所: Windsor Rd, Englefield Green, Windsor SL4 2JL ・開園時間: 月〜日 9:00〜17:00



12個の陪審員の椅子 The Jurors



公園の中で目を引くのが、牧草地の上に配置されている椅子たちです。
これは、マグナカルタ制定800年を記念して製作されたもので、記念日にあたる2015年6月15日にお披露目された、銅製の12個の椅子のアートワーク「Jurors」というものだそうです。

The juros.jpg

複雑なデザインが椅子にほどこされています。特徴は、椅子の表と裏が描かれたイメージです。濃淡をつけるように磨きをかけて、それぞれの椅子に描かれた絵には意味やメッセージがこめられています。

The Jurorsという椅子は、記念碑というより、むしろ美術作品として、マグナカルタがもらたした変化、および現代におよぼした影響を検証するものとのこと。ていねいなデザインの椅子の周りには、不思議と冷んやりした空気が漂っています。

Chair.jpg

Chair1.jpg

Writin water


次に目を引くのが、防空壕のような地層模様の土の建物です。これはWritin water という名前の、2018年にMark Wallinger というアーティーストによって作られた美術作品とのことです。アートワークの中に入ると、静かな水と光と空の空間が広がっています。

Sky.jpg


真ん中にある真っ黒い水がたたえられたプールには、水に映ることによって読める、逆さ字トリックが施されたマグナカルタ39条の条項が記されています。

「No free man shall be seized, imprisoned, dispossessed outlawed, exiled or ruined in anyway, nor in any way proceeded against, except by the lawful judgement of his peers and the law of the land.」

「自由人はその同輩の合法的裁判によるか、もしくは国法によってでなければ、逮捕、監禁、差し押さえ、法外放置、もしくは追放などをうけたり、またはそのほかの方法によって侵害されることはない、朕も彼の上に赴かず、また彼の上に派遣しない」

Blackpool.jpg


解釈が難しいのですが、この水の鏡に映る文字の演出は、マグナカルタによって、長い間不平等や理不尽さに苦しんだ時代が終焉し、新たな時代のはじまりが見えたことを祝うといったメッセージが入められているようです。

マグナカルタの署名が行われたマグナカルタメモリアル


1215年の6月15日にキングジョンによる署名が行われたといわれる場所、マグナカルタメモリアルです。アメリカ独立戦争にも影響を与えたといわれる法であることから、ケネディ大統領がこの地を訪れたという記念碑も立っています。

遠い昔、ここでマグナカルタの署名が行われた際の臨場感を想像するのはなかなか難しいのですが、松尾芭蕉の俳句さながら、強者どもの夢のあと、とその時代の名残を感じようとしてみるのもいいかもしれません。

Magnacalta.jpg

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    ロンドン2特派員
    櫻木 さとみ さん
    中国やマレーシアなどアジアの国での滞在を経て、ロンドンに来て2年になります。Webライターなどをやっています。 イギリスに来て、散歩したり公園に行くだけで、楽しい時間を過ごせるということを発見しました。アウトドア好きが多いイギリス、昔と変わらず散歩をしたり、サイクリングをしたりすることが娯楽になっている生活環境で過ごしていると、心が豊かになる気がします。散歩スポットやガーデンなど町歩きを楽しめる場所を紹介したいと思います。 DISQUS ID @disqus_VjBNghrxgs

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