イギリスのドイツ系格安スーパー リドル

公開日 : 2019年03月10日
最終更新 :

普段利用するスーパーによって、階級までバレてしまう?イギリスはそんな事まで気にする程の階級社会らしいですが、私は外国人。そんなの関係ない!毎回行く度にお得な新商品が登場するドイツ系の格安スーパー、リドル Lidl は、日本の100円ショップに行く感覚に似ているかと思います。いつ行っても何かしらは目新しい商品がお安く出ているので、毎回ワクワクします。

格安店の賢い利用方法

とは言え、こういうディスカウントストアにありがちな点ですが、追加で新商品が続々、なら嬉しいですが、裏を返すとそれはそれだけ商品の入れ替わりが激しいという事で、次回また買おう!と思ってもその時限りで次にはない、というパターンが常です。なので、気に入った商品があれば即買いする事をお勧めします。勿論、日常的に消費される生鮮食品などの定番商品は基本的にありますが、それでもレタス、セロリ、パプリカ、マッシュルーム、卵、牛乳のような、私もですが、イギリス人的にも必須な商品が、あまりにも定番すぎて毎回これらのどれかは品切れ、という事がよくあります。

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リドルは2019年1月現在、イギリス小売スーパー業界で第7位のシェア(出展: Kantar Worldpanel)を握っており、上位各社は激しい追い上げに戦々恐々としているそうですが、やはり格安は格安なりのコスト削減などの弊害もあり、今述べた在庫管理という面ではやはり上位企業に劣るのではないでしょうか。

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大手の場合は売り場の見栄えも気にするでしょうから、陳列棚の空きを埋めようと補充しますが、リドルは見栄えよりも売れ残りによる利益損失を恐れるのか、滞在時間中に補充される事はあまりないので、その日は諦めざるを得ません。また、イギリスでは他のスーパーでもよく見かけますが、品質管理があまりなっておらず、野菜にカビが生えた商品をいつまでも、それも一つだけでなく段ボール一箱分全部、なんていう日もあります。

ドイツ製品を楽しむ

と、悪い事ばかりから入ってしまいましたが、こういったデメリットを割り切れば、お国からの独自仕入れルートによるのか?他の地場スーパーではお目にかかれない、ユニークな商品が多くて楽しめます。代表的な商品としては、さすがドイツ系、立派な「皮の固い」ウインナーを買う事ができます。日本では想像がつかないかと思われますが、イギリスのそれは燻製ではなく、薄皮の中に生の挽肉が入って焼いてもフニャフニャの、初めて食べた時は「なんじゃコリャ⁈これがウインナー?」と、驚くような日本人が想像する物とは全く異なる商品なんです。リドルでは、日本サイズではないものの、大型の燻製ウインナーが手に入る事が最大の特徴です。ポーランド系のスーパーや、他社のポーランド系コーナーにも、皮の固いものはあるにはありますが、この、ドイツブランドの物に関しては他であまり見かけません。

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ただし、これも人気商品なのか、日本人的に最大のウリだと思っているにも関わらず、欠品が多いです。なので、運良く見つけた日には勿論カゴへ・・。その他毎回必ず異なる、キッチン用品や洋服、玩具などもドイツ製の場合が多いので珍しく、面白いです。これまで子供用にイングランドのサッカーTシャツや、ユニコーンが可愛い文具を購入した事があります。Tシャツは値段の割には安っぽくなくて、カッコいいのが気に入りました。

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近頃ではイギリス人も階級を気にせず、安くて良い物は買う!とばかりに、足を運ぶ顧客も増えてきたと聞いています。

Lidl Wallington住所: Beddington Gardens, Wallington, SM6アクセス: 鉄道 Wallington 駅より徒歩3分営業時間: 月曜から土曜 8時〜22時、日曜 10時〜16時URL: https://www.lidl.co.uk/en/index.htm

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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