イギリス6月の気候と運動会シーズン

公開日 : 2019年06月24日
最終更新 :

私自身は運動会と言えば秋が定番だった世代ですが、最近は温暖化の影響で春の5月に行われるところも増えていますね。今年はそれでも真夏日だったこともあり、一体いつすれば良いのかと頭を悩ます学校もあるようです。ここイギリスでは、6月が運動会シーズンで我が家も補習校と現地校と二週に渡ってありました。連日じゃなくて良かった・・!

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イギリスの6月はどんな気候?

春が来ても中々ダウンジャケットをクリーニングに出せないほど肌寒い日が続くイギリスにおいて、6月は澄み渡った空が明るくようやく初夏の到来を感じさせる時期です。梅雨は特にないのですが、季節の変わり目のせいか例年まるで日本の梅雨のように、それもスコールのようなザーザー降りの雨が朝から晩まで続く事があります。先週も丁度そういった週で、晴れても次の瞬間また大雨が降ったりと毎日天気予報との睨めっこでした。

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お弁当ナシの補習校運動会

補習校の運動会が開かれる前日までこんな調子で、学校関係者の方々も気を揉んでいたかと思いますが、当日は去年に引き続き紺碧の空!日本のように校長先生の挨拶や選手宣誓から始まり、玉入れやリレー、かけっこ、大玉転がし、親も参加の綱引きと続きます。

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服装は一応赤組は赤っぽいシャツなど、という指導はありますがイギリスは晴れていても湿気が少なく、風も強く肌寒いので長袖を羽織ったり帽子も赤白帽はないのでバラバラです。

日本での運動会の何が大変かと言えば、お母さんとしては何と言ってもお弁当作りではないでしょうか。私も幸い一度しか経験していませんが、その日は天候が不安定で中止になる可能性もあったので、ただでさえ時間がないのにお弁当の仕上げに取りかかれず、結局開催される事になったので慌てて準備し、台所も自分も何やらメチャクチャなまま飛び出した覚えがあります。

その点、補習校の場合は普段の授業時間に合わせた範囲内での開催で、何より「飲食禁止」なのでお弁当を持参しなくてもいいのです!人によっては寂しい、つまらないと思う方もいるかもしれませんが私にとっては大助かりです。

敷地を移動して開催の現地校運動会

日本の場合、どんな小さな学校でも?自校の運動場で開催されるのが普通かと思いますが、我が子が通う学校には満足な校庭がないので、どこかのフィールドを借りて開かれます。今年は去年と違い、関連校である中学校のフィールドで行われました。小さくても敷地内でチョロチョロとささやかにやるのかと思っていただけに、一転大きさのギャップに驚きです。

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日本や補習校の場合は他学年入り混じり交互に種目が組まれていますが、我が子の学校では学年ごとに競技が行われるので、現地での集合時間が親も異なります。小さい学年から始まるので、高学年の子供達は通常通りの登校で時間になるとスクールバスで現場に向かいます。が、兄弟がいる場合、授業には出ずに兄弟の参加種目の時間から現地で待機していても良いのです。自分の種目が終わると、学校に戻っても残って親と一緒に帰宅しても良く、初年度などは皆どうするのかイマイチ掴めず戸惑いました。

今年はもう大筋を掴めているので気も楽で、学校には行かせず直接現地に向かい現地解散というパターンにしました。服装は、学校の体操着に学校指定のサマーキャップです。競技は基本的に全て個人種目ですが、グループは四つのカラーに色分けされ、個人の得点がチームに加算されていき総額を競う方式になっています。スポーツマンシップにのっとって、上の学年からは競技後に毎回各選手と一人ずつ握手をするのが印象的でした。

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障害物競争、徒競走などは日本と似たようなものでしょうが、幼稚園生にはテディベアレースという種目があり、クマなどのぬいぐるみを持ってかけっこをするんです!ウチにあったのを何も考えずに持たせたのですが、他の子を見て、小さい方が有利だという事に残念ながら後で気付きました。

もう少し大きくなると、障害物競争や幅跳び、槍投げなんて種目もあり、より良い記録を出した生徒が決勝戦に進むという、日本にはないタイプの種目もありました。ママさん、パパさんレースもあり、去年はサンダルだからという理由で逃れた私も、今年は「裸足で走れ」と言われ、唯一本当に裸足で参加しました。全力疾走なんて高校生ぶりですが、爽快で笑いがこみ上げてきて実に健康的ですね。直後にもう軽い筋肉痛がありましたが。

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フィールドでの飲食は可能で、イギリス人のお得意ピクニックよろしく、レジャーシートや本格的なアウトドア用の椅子などを持ってきて、お昼前から早々に皆ムシャムシャやっています。

父兄の参加模様

開催は平日にも関わらず、 学校行事に重きを置く外国人文化で?夫婦揃って応援にきている家がほとんどで驚きました。なかには母親が出勤でおらず、父親が会社を休んで参加というパターンもありましたが。格好も、運動会なんてカジュアルに決まってるでしょう、という考えは私だけ(日本人の?)の思い込みだったのでしょうか。お母さん方はサングラスに麦わら帽子、ワンピースといったやけにリゾート風だったり、お父さん方はチノパン、サマージャケット、革靴にパナマ帽まで!という人もいて、こんなシーンでもオシャレ過ぎる!!(おそらく午前休をとったお父さん達で、午後から出勤なんだと思われます。)何はともあれ今年もお天気に恵まれて、無事両方の運動会を終える事ができ、良かったです。

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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