イギリス夏の定番バーベキュー

公開日 : 2019年08月23日
最終更新 :

日本ではまだまだ残暑厳しい頃でしょうが、イギリスの夏は短く日によっては8月中旬ともなれば早くも薄ら寒い日がやってきます。よって、9月なんて言えばもう秋の気配が忍び寄る頃です。そんな中、秋晴れとはまだ言いたくない、名残惜しい夏を惜しみながら、この夏最後のおうちバーベキューをしました。

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自宅でバーベキューが主流

日本でバーベキューをするとなれば、海や山、河原で大自然の中、特別な装備で旅行気分満点、気合を入れて?する、というイメージがあるのですが、こちらイギリスのクロイドン(関連記事)では家族や友人と共に自宅の庭で気軽にしています。

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ロンドンのような都心ですと、事情は東京と然程違わないのでスペースの問題等で難しいかと思いますが、都心部から我が家の方へ南下するにつれ、時に電車の窓からでもよその御宅の庭が見え、そこでバーベキューを楽しんでいる人達を見掛ける事があるので、お庭でバーベキュー人口は増えるかと思います。

我が家の周辺を例に挙げると、初夏の風爽やかな6月になると住宅街のどこからともなくモクモクと煙が立ち始め、昼夜問わず音楽が鳴り響き人々の歓声が絶えなく続くので「あー、今年ももうそんな季節か。皆さん、早速夏を楽しんでるねぇ」と思い、ウチはいつ始めようか、などと計画を立て始めるのです。

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クロイドンはロンドン郊外なので、幸いお庭のスペースには恵まれている家が多く、また、イギリスの庭は裏庭の場合塀や家自体が目隠しとなり、お隣さん以外表通りからは完全に見えない状態なので親しい人達とリラックスしたり、子供を思いっきり庭で遊ばせながら親はゆっくり食事を楽しむ、といった実に優雅な時を過ごす事が可能なのです。

炭起こしがカギ

ただし、「優雅な時」をこしらえるには、鍋奉行よろしく、バーベキュー奉行ならぬ炭奉行が重要な役割となってきます。その点、地域の祭やイベント事でイギリス人のバーベキューさばきをこれまで観てきましたが、やはり、

慣れてるんですね〜

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やってみるとわかるのですが、まず火をおこす事が難しい。我が家の場合、全くの自力初体験の日には、火が燃え盛り辺りは煙もうもう、肉は真っ黒、中は生焼け。2回目は逆に慎重を期し過ぎ、火が全くおきず生野菜がいつまでも生のまま、空腹を抱えたまま誰も満たされず・・3度目の正直でやっとこさ上手く出来たのは偶然だったようで、次の大事なゲストを迎えた日にはまたしても初回に戻り真っ黒焦げ、ファイヤーショーのような炎・・と、安定した優雅時間を確保するのに軽く一年は要しました。

バーベキューを成功させるコツ

それでも、風の強さで思うようにいかなかったりと、未だに試行錯誤の連続です。そこで、これまで学習した事をいくつか以下に抜粋します。

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焦らない

炭と炭の間に空気のスペースを作る

新聞紙を上手く用いて着火剤代わりに活用

野菜はホイルに包んで直置き

火の通りにくい野菜はレンジやオーブンで予め火を通しておく

あらゆる失敗をカバーする為にも、パン類、オニギリ、簡単な手巻き寿司などお腹を満たせる物を準備

折角の炭だし、野菜も生のままじーっくり焼いた方が美味しそう、等とやっていたら大間違い。炭化するは生焼けだはで、散々でした。かく言う今回のバーベキューも、焦らな過ぎたのか火が弱く大人は良いのですが子供達はお肉が焼けるのを待てず、主に芋類、パン、デザート先取りで肝心の肉類を殆ど食べられなかったという可哀想な事態に。まだまだ修行が必要ですが、いつも終わり良ければよし、と言う事で・・懲りずに何度でもするのです。

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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