こぢんまり、レトロなイギリス、ヨークシャー州

公開日 : 2019年10月20日
最終更新 :

イギリス北部、ヨークシャー州の都市、ヨークに行くよ、と言うと皆口を揃えて「あー、こぢんまりとして可愛らしい町よ〜。教会がイイわ。」と言っていました。

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イギリスの特急列車事情

ユーロスター等、ロンドン発着の特急電車が集まるターミナル駅、セント・パンクラスを出てすぐの、キングズクロス駅からアズマ Azuma という、もしや日本の鉄道なんでは!? と勘違いしそうな名前の特急列車で2時間ちょっと、夕闇迫る頃に到着しました。特急列車に乗るイギリス国内旅行は初めてなので、ちょっとワクワク。

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事前に印刷したチケットを改札にかざし指定席に座りましたが、4歳以下は無料との事でラッキー? ですが、その分席もなく・・・・・・この年齢まで一席ないのもどうか、とも感じますが幸い上の子の分はあったので、子供2人で1席になんとか座れました。

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一等列車には、何やらティーカップまで座席のテーブルにセットされており、スコットランドのエジンバラまで行く列車なので、そういう長距離移動には良さそうでした。途中、乗車券チェックで車掌さんが来たり、ドリンクとお菓子を売るワゴンが行き来したり、まぁ、日本と同じです。乗車券は無くさないようにしないと罰金を取られてしまいますのでご注意を。

ヨークの市バス

普段ロンドンではバスに電車と、乗り物系は何でもオイスターカードというチャージ型パスが必須なんですが、これ、言ってみれば関東圏のみのSuicaみたいなモノで、地方に出ると途端に一切使えなくなります。ヨークも勿論、例外なく。

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ホテルまでは市バスで向かったのですが、乗り方がわからないので最後尾について他の乗客を凝視していると、何やら皆、携帯画面のバーコードを表示させて並んでいます。そして、乗車する際にピッとやっています。私達はインストールしていないので、アナログに運転手さんに人数を伝えます。子供はタダで、大人一人2ポンド(約280円)ずつ、コンタクトレスの銀行デビットカードで支払いました。車内はWi-Fiが使えます。10分もしないうちに、商店が並んだ少し賑やかな町に到着しました。

夜は満席注意のレストラン街

ホテルに荷物を置き、何はともあれ夕飯を、と思ったのですが・・・・・・通ってきた感じ店数が少なかったので、念のために予約を入れようと目ぼしい店に電話をすると・・・・・・。

ことごとく満席、あるいは2時間後なら空いている、のどちらかで惨敗でした。違う通りに出てみると、素敵そうなレストランやバーが案外たくさん出ているではないですか! けれど、一見空いていても、そのどれもが予約済み。小さい町とはこういう事なのか、と愕然としました。近くにスーパーのテスコ・エクスプレスを見つけ、少し安心したのと同時に、いやいや、初日にそれはないでしょ、と慌てて頭を降りました。

レストラン難民の救世主スパーク

空腹を抱えながら町をさまよっていると、なんやら賑やかな音楽とざわめきが聴こえました。スパーク Spark という、フードコート形式の半屋外ビルでした。

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屋台のような飲食店が寄り集まり、座席は空いている好きなところに、という、セルフ型のアレです。これでようやく食べ物にありつけます。しかも、失礼ですが意外にも!? 利用したお店はどこもかなりの味で、まるでレストランのようでレベルが高いので驚きました。

おすすめは、ピザ屋さんの Crazy Me とバーガー&チップス屋さんの Duke of Reuben York。ピザ屋さんは現金しか払えないのがたまに傷ですが、あの焼き立てアツアツと、見た事も味わった事もない、マッシュルームにトリュフオイルにマッシュルームケチャップという、キノコだらけでソースの甘みとチーズの塩気が絶妙の The fun guy という名のピザは外せません。

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もう一つのバーガー屋さんでは、フィッシュバーガーを頼んだのですが、まず、バンズがプリュッツェルの生地というだけで、もう珍しい。しかも、すっごく硬そうと思いきや、予想外に中の生地はフワフワ、皮の部分もカチカチでない、程よい硬さ。

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肝心のお魚は、衣が分厚くて硬すぎる大味の店もある中、こちらのはフリッターがサクサク軽い歯触りで、白身魚もしっとり柔らかい。付け合わせのグリーンピースのマッシュも、缶詰ではなく、いかにも自家製っぽい、おそらく味付けナシの自然な甘み。これらがはみ出るほどぎっしりとパンに挟まれているのです。こんなバージョン、見たことも食べた事もない!

どちらも一つ8ポンド(約1125円)で、他のお店も大抵これくらいが相場でした。おかげでようやくお腹を満たす事ができ、ヨーク初日は上々で? 幕を下ろしたのでした。

Spark:York住所: 17 - 21 Piccadilly, York, YO1 9PB営業時間: 火-木 10時〜22時 金-土 10時〜23時 日- 10時〜20時URL: https://www.sparkyork.orgツアー

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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